だれもがふらっと立ち寄れる
“みんなによりやさしいカフェ”にリニューアル
2023年3月にリニューアルオープンした『おたカフェ』。外観も内装も大きく変わり、お鷹の道の風景に馴染む心地よい空間が広がっています。
今回はおたカフェ店長さんに新しいおたカフェについて伺いました。
元々お蕎麦屋さんだった建物をカフェとして使用していましたが「湧水のゆったりとした水辺や緑豊かな小道の風景をより近くに感じる場にしたい」という想いからリニューアルすることになったそうです。
店内に入って湧水側が全面ガラスになっており、まるで一枚の絵のような風景を一望できます。より緑を感じてもらうため、壁のトーンを暗くしたり、机の表面を水面のように反射させたりするなど至るところに工夫がされているそうです。天井を見上げると太くしっかりとした風情のある梁が。新しく改装する一方で、建物の歴史も大切にする気持ちを感じました。
外装にもこだわりポイントがたくさん。子どもから大人、ペットなど“みんなにやさしいカフェ”をテーマに、子どもテラス、ワーケーションデスク、わんちゃんテラス、エディブルガーデンなど一人ひとりのニーズにあわせた様々な仕掛けが施されています。
「コロナ禍で仕事の仕方や人との距離感の考え方が大きく変わる中で、ストレスを感じている人もいると思います。緑を感じる場所でリフレッシュする必要があるのではないでしょうか」と店長さんはおっしゃっていました。
また、おたカフェは“まちの駅”と称する無料休憩所であり、カフェ使用以外にもふらっと寄れて、自由に過ごせるところが他のカフェと一味違うところです。実際に学生さんがテラスで勉強していたり、子どもがお母さんと待ち合わせをしたり、散策する人たちがお弁当をひろげて食べたりしているそう。さらにお散歩の際、必ず店内を一周して帰る子どもがいるとか。「その子が小さい頃から毎日必ず寄ってくれて、少しずつ大きくなっていく様子を見られるのが楽しみなんです」とうれしそうに話してくださいました。まさに“まちの駅”として、いろいろな人たちの憩いの場になっています。
おたカフェのメニューも、さらに美味しくリニューアルされました。旬の国分寺の地場野菜“こくベジ”とスパイスを使い、四季を通して食材やメニュー内容を工夫しているそうです。今回、新メニューのサラダごはんをいただきましたが、食感が楽しいナッツと色鮮やかな野菜がふんだんに盛られ、スパイスが効いた大満足な一皿でした。地元農家さんと共に作るカフェ。一皿の裏にあるそれぞれの作り手の想いを感じ、あたたかい気持ちになりました。
店内のショーケースには“こくベジ”を使用したデザートがずらりとならんでいます。デザートの種類も増え、子どもも楽しんで食べてくれているそうです。「季節のムースゼリーを食べたお子さんから、さっきのゼリーの味は何の味ですか?という電話がかかってきたこともありました」とデザートを通じたエピソードも教えてもらいました。
だれもが豊かな自然を感じながら、心地よい時間と空間を過ごせる場所。そしてお店の方もあたたかく迎え見守ってくれる。まさに“みんなにやさしいカフェ“を体現しているなと感じました。
「だれもが気構えずにふらっと来てほしいです。公園やフリースペースのような、だれにとっても平等な場所でありたいです」店長さんの言葉がとてもやさしく、そして力強く心に響きました。
おたカフェ店長さんのぶんハピ 国分寺歴 約10年
中央線沿線の国分寺の雰囲気
国分寺はいわゆる「中央線沿いのまち」というイメージ。いい意味で土くささがあって、いろんな人がいるすてきな場所だなと感じます。
子連れのぶんハピポイント
トイレも大きくリニューアル。お鷹の道に面した建物の外側から入れるようになり、とても便利になりました。スロープもあるので、ベビーカーのまま入ることもできます。「カフェ利用以外でも気兼ねなく使ってください」と店長さんがおっしゃっていました。
取材:ぶんハピリポーター
お店情報おたカフェ 住所: 国分寺市西元町1-13-6 TEL: 042-312-2878 営業時間:9:00~17:00 (注文は9:30〜16:30、食事の注文は11:30〜16:00) 定休日:月曜(祝日の場合は翌日) アクセス:JR国分寺駅より徒歩約20分、JR西国分寺駅より徒歩約15分 |