ぶんじ寮 その2

〜地域の活動について〜

ぶんじ寮は住むための場所であると同時に、地域に開かれた場所でもあります。
実際にどのような活動を行っているのかお聞きしました。

ぶんじ寮の門にある掲示板には、寮の庭で育てている野菜の販売のお知らせ、寮の自治会新聞などが貼られています。新聞にはぶんじ寮の近日のイベント告知などとあわせてまちの人からの声も書かれており、近隣にお住まいの方とぶんじ寮のみなさんとの往復書簡のようです。

玄関の門に貼られた自治会新聞や野菜販売のお知らせ

ぶんじ寮の庭の畑、季節ごとに数種類の野菜を栽培して販売

玄関口にあるまちのシェア傘

そして、玄関先には『まちのシェア傘』と書かれたバケツにたくさんのビニール傘が置かれていました。地域の人が誰でも必要なときに使ってもらえるようにと設置されたもの。これも寮の住人のアイディアの一つ。

イベントは寮の住人たちが自発的に企画して行っていて、参加者が0名というイベントもあるとか。コクフェス、ぶんぶんウォークなど国分寺市内で行われているイベントにも積極的に参加し、2023年には、年間で60〜70回ほどイベントを開催したそうです。

ぶんじ食堂のメニュー看板

その一つに、一人ひとりができることを持ち寄り、みんなで育てる食堂『ぶんじ食堂』があります。ぶんじ寮の発起人でもある永井千春さんを中心に2018年から、国分寺市内のいろいろな場所を借りて行われていた取り組みです。

現在はここ、ぶんじ寮を拠点に毎月、定期開催されています。(詳しくは、ぶんじ食堂ホームページ:https://bunji-shokudo.org)ぶんじ食堂でひとつの食卓を囲むのは、未就学児から人性の諸先輩方まで。

ボリュームたっぷりのメニュー

食を介したイベントは地域を繋げる良いイベントですね。食のイベントでは、クルミドコーヒーオーナーの影山さんとぶんじ寮の住人が1つのテーマ(今までに開催したテーマ:「暮らしとケンカ」、「親はこどもにどこまで愛情を注がないといけないんだろう?」など)について対談し、その後一緒にランチを食べるという‘サンデーブランチ’ や、お酒片手にその日のテーマについてゆったり語らう‘イエノミ’ (今までに開催したテーマ:「おもいで」「トキメキ」など)があります。

その他にも、映画上映会(今までに上映した映画:東ティモールの闘いをとりあげた「カンタ!ティモール」、能登の塩作りに焦点をあてたドキュメンタリー映画「ひとにぎりの塩」)などを開催しています。バーベキューや、中庭を利用した焚き火、お花見や、ぶんじ寮の屋上での花火観覧が人気のイベントだそうです。

ぶんじ寮近くの公園で地域のひとも一緒にお花見

かつて幡野さんが主催したイベントで、“ぶんじ寮の屋上黙考“というイベントがありました。ぶんじ寮の屋上でただただボーっと考えましょうというイベントで、おしゃべり禁止!というもの。こちらは参加者1名で、主催の幡野さんとお2人で行われたということもあったそうです。

7月、東京競馬場の花火をぶんじ寮の屋上からみようというイベントに、6歳になる娘と参加しました。花火の開始とほぼ同じタイミングで寮に着き、慌てて屋上へ上がるとすでに屋上はたくさんの人でにぎわっていました。

ぶんじ寮屋上からの見た府中の花火

近所の小学生がコーヒー屋さん・ジュース屋さんを開いていたり、どこからか食べ物を焼くいい匂いがしていたり、D Jがいたり、そこは小さなお祭り会場のようでした。屋上中央あたりにはシートを敷いた家族連れが何組かいらっしゃり、それぞれにくつろいで楽しんでいる様子でした。その1組に声をかけると、幡野さんのお子さん、青音ちゃんと同じ保育園に通うお子さんがいらっしゃるというご家族で、悠さんに誘われて参加しましたとのこと。普段でもぶんじ寮にふらっと立ち寄って遊ぶことがあります、とのお話でした。そのお隣には、屋上での花火観覧は何回目かという幡野さんの同級生のみなさん、最初は数人だったのに今年はこんなにたくさんの方が集まっていて嬉しいとおっしゃっていました。

また、ぶんじ寮の目の前にお住まいだというおじいさまもいらっしゃり、家からだと全く見えないがここの屋上からだと花火がよく見えてうれしいと笑顔でお話ししてくださいました。仕事や所属や年齢に関係なく誰もがゆったりと集える雰囲気があり、とても居心地が良く、娘とともに楽しい時間を過ごさせていただきました。

子どもたちによる蚤の市、訪れる人々で賑わっていました

2024年11月23日(土)、24日(日)の2日間にわたり、ぶんじ寮4周年を祝して「しょうもない万博」が開催されました。23日のお昼過ぎに伺うと、庭先でこども蚤の市が開催されていました。子どもたちの手作り小物のお店、飲み物やさん、また射的、ボーリングといったゲーム屋さんなど個性豊かなお店が出店されていて、和やかな楽しい雰囲気でした。

国分寺市全域で行われているぶんぶんウォークの開催期間中ということもあり、ぶんじ寮全体がとても賑わっていました。寮内と中庭では、ぶんじ食堂、住民とご近所さんのライブ、住民による写真展、テントサウナなどが行われ、屋上ではこくぶんじカレッジの皆様による焚き火が行われていました。夜にはイエノミ、公開ぶんじ寮住民ミーティングなども行われていたそうです。

※こくぶんじカレッジとは、「まちが自分ごとになる」をテーマに国分寺の街を楽しむ活動を始めたい人、地域とつながる事業やお店の新しい形を考えたい人、それらの活動をサポートして街をもっと元気にしたい人が学び活動する連続講座です。(こくぶんじカレッジのHPより引用:https://kokubunji-college.net)

これらのイベントは、ぶんじ寮という場所とその住人が地域の人・外部の人と繋がるきっかけになってくれるものです、とのこと。今後はもっとたくさんの方に参加してもらえるようにしていきたいと幡野さんご夫妻はおっしゃっていました。

管理人室横の壁にたくさん貼られている青音ちゃんの写真にぶんじ寮のみんなが温かく成長を見守っているのを感じました

ぶんじ寮に引っ越してきて出産し、子育て真っ最中という幡野ご夫妻、私自身も子育て中ということもあり、ここでの子育てについてお聞きしました。

お子さんができて寮での生活に変化はあるかどうかお聞きしたところ、ha幡野さんは特に変化はないとのお即答でした。奥様の悠さんは即答されたことに少し驚かれていましたが・・・。寮に赤ちゃんがいるという環境は、ぶんじ寮の住人にとってそれぞれに変化があったのではないかとお聞きすると「仕事が忙しいときや自分たちの体調が悪いときには寮のみんなが交代で保育園の送迎をしてくれ、夜に用事があるときには青音ちゃんをお風呂に入れ、寝かしつけもしてくれることもあります」と悠さん。青音ちゃんの存在を寮のみなさんが自然に受け入れ、共に過ごしている様子が感じられました。ぶんじ寮の住人のお一人、櫻林栄吉さんは現在、保育士の資格を取得しようと勉強中だそうです。栄吉さんはもともと子どもが好きで保育士という仕事は憧れの1つだったとのこと。思いはあっても行動できていなかったところ、ぶんじ寮で青音ちゃんと触れる機会ができ、それが資格取得に向けて勉強を始めるきっかけになったそうです。

子育てが閉塞的になりがちな今日この頃、両親以外に子どもを見守る目がたくさんある環境はとても稀少なことに感じました。「ぶんじ寮に住んでいなければ2人きりの子育てなので、もっともっと大変だったかもしれない」とお2人そろっておっしゃっていました。ここはお2人が子育てをしながら父親、母親としてだけでなく自分らしくいられる場所、それは青音ちゃんが育っていく過程でも大切なことだと思いました。

ぶんじ寮のオープンから4年半、今後の展望についてもお聞きしました。

イベントなどを通し、ぶんじ寮をより開かれた場所にしたいと考えていらっしゃるそうです。まちの人にもっと気軽に出入りしてもらえる場所になるといいなとおっしゃっていました。実際にこれまでにここへ出入りした近所の方は、両親ともお仕事などで留守のときに寮にやってくる小学生、寮生とバンドを組んで練習をはじめたおじいさま、共有スペースで1人くつろぐ年配の女性。その方が逆に寮生をご自宅に招いて夕ご飯をご馳走する、ということもあったのだそうです。このように、地域の方がふらっと立ち寄れる場所に、ゆっくりゆっくり育っていくと良いなとお話しくださいました。「公園みたいにいろんな人が出入りしたら面白いよね」と幡野さんはおっしゃっていました。

子育てをする中で、全身全霊で遊ぶ子どもたちをみて、生きているなあと感じることがたくさんあります。そしてふと、人はいつを境に世界と全力で対峙することから遠ざかっていくのだろうと考えてしまいます。

幡野さんにご自身の在り方についてお聞きすると、「‘何ものにもとらわれず、遊ぶように生きたい’という願望が日々の活動に繋がっているように思う」とのお答えが返ってきました。

ぶんじ寮を訪ね、幡野さんご夫婦のお話を伺い、住人の方ともお話をして、少し大袈裟なようですが‘本気で生きる‘ってなんだろうという思いが頭をよぎりました。ぶんじ寮は、大人が本気で遊び立ち止まって考えることのできる場所、そしてそんな大人が集う場所は、大人にとってもこれからを生きる子どもたちにとっても豊かで面白い場所なのではないかと感じました。

  • 施設利用者へ一言

人との関わりの修行に来てください!!

今後は、高齢者の方(バリアフリーが完備されていないため、その点は今後の課題です)、子育て世代の方にもぜひいらしてほしいです。寮の住人以外の方のイベント開催も募集中です。シェアキッチンの利用をご希望の方もぜひお声がけください。ダメなことはありません、とりあえずやってみる、問題が起きたらそのときにみんなで考える、それがぶんじ寮です。

 

幡野雄一さんのぶんハピ 国分寺歴 37年

やりたいことを口にしたときに面白がってくれる仲間がいること

 

悠さんのぶんハピ 国分寺歴4年   青音ちゃん国分寺歴 2年

幡野さんご家族。愛猫のぶんじ(愛称ののちゃん)と一緒に

ぶんじ寮の屋上
好きなポイントは広いところ。こんなに広い屋上は高級住宅にでも住んでいない限りなかなか得られないので (笑)。
周りに高い建物が少なく見晴らしが良いところも好きです。春には桜、夏には花火、秋には柿、冬には富士山が見えて四季も楽しめます。是非一度来てみてください!

 

ぶんじ寮HP: https://lit.link/bunjiryo

ぶんじ寮Instagram:https://www.instagram.com/bunji.ryo/

ぶんじ寮Facebook:https://www.facebook.com/bunji.ryo/

連絡先:

 

 

取材:ぶんハピリポーター

 


ぶんじ寮 その1

‘遊び’を中心に地域に開かれた

新しいまちの交流の場に

門につけられた手作りの看板

※今回は、2回に分けて記事をまとめました。

まず1回目はぶんじ寮についてご紹介します。

武蔵国分寺公園の南側、国分寺崖線の湧水で有名なお鷹の道・真姿の池湧水群を過ぎてさらに南へ少し行くと、畑の残る緑豊かな住宅街の中に、ぶんじ寮が見えてきます。3階建ての白い大きな建物、屋上も見えます。ぶんじ寮と書かれた手作りの看板がかけられた門を抜けると左側にはビニールプールに水を張った田んぼがあり、刈り取りの終わった稲が稲架に干されていました。

プール田んぼの奥には畑があり
どちらも寮の住人が世話をしている

ぶんじ寮は、国分寺に本社のある会社の独身寮として使われていた建物を改修してオープンした‘まちの寮’です。敷地は約220坪、中庭を挟んで旧館、新館と呼ばれる2棟からなります。旧館の1階にはお風呂、シャワー室、机と椅子が置かれた小さなホール、管理人さんの部屋(キッチン、トイレ、お風呂付き)があります。2階には6畳ほどの個室が12部屋あります。

ぶんじ寮外観

 

中庭を抜け新館へ向かうと、1階に洗濯室、食堂とキッチン、ソファや本棚が置かれたゆったりしたリビングのようなスペースがあります。新館の2階には8部屋の個室があります。1階にあるキッチンやお風呂、洗濯室、リビングは寮の共有スペースです。

シャワールームは寮オープンのときに新設した手作り

ソファの置かれたリビングスペース
手前はダイニングテーブル

新館1階のリビングスペースをお借りして、寮の管理人をなさっているご家族、幡野雄一さん、悠さんにお話を伺いました。お2人は、寮に住みながら青音ちゃん(2歳)の子育て中です。

雄一さんは、ぶんじ寮の発起人、企画者のお1人です。お父様の代から国分寺に住む根っからの国分寺っ子だそうです。若い頃から‘生きるとは?人はいかに生きるべきか?’と思考し続け、ヒッチハイクや野宿生活などを経験した後、大学に入学、仏教を学びます。卒業後は子どもたちのための探究型の学習塾や、哲学対話の場作りなどの活動を行っていました。

 

新館2階の個室は6畳ほどの広さでベッドが設置されている

コロナ禍の2020年6月、現在の建物の存在を知り、この場所で何か面白いことができないかと仲間とともにその使い方を考える『妄想会議』なるものを開催します。

同じ頃、西国分寺のクルミドコーヒーのオーナー影山知明さんは、コロナ禍の影響もあり、お金に頼りすぎている現代の生活に疑問を感じ、暮らしに必要なお金を半分にできないか、まちの寮のようなものを作れないかと考えていました。

そんなお2人と地域の仲間が、その建物を利用して、一緒に寮をつくろうとなり、建物の改修費用を募るためにぶんじ寮プロジェクトのクラウドファンディングを立ち上げます。クラウドファンディングは無事成功し、物件との出会いから約半年後の2020年11月、ぶんじ寮がオープンします。

業務用のコンロや冷蔵庫が備えられた本格的な共同キッチン

幡野さんに「ぶんじ寮の最初のコンセプトは?」と伺うと、「特になし!」とおっしゃっていました。しかし、ぶんじ寮オープンの際に収録された、プロジェクトメンバーのみなさんが寮への思いを話す『ぶんじ寮トーク』という動画を見せていただくと「大人の本気の遊びをしたい、子どもたちにもそんな国分寺の面白い大人をたくさん見てほしい」と幡野さんが話してらっしゃいました。当初から『遊び』というキーワードがご自身の中にあったようです。
寮のオープンに際し、常駐人が必要となり、幡野さんは悠さんと一緒に「寮を管理しない管理人」を条件としてぶんじ寮に住むこととなったそうです。

現在、寮の家賃は4万5000円/月(部屋代3万1000円、光熱費14000円)だそうです(部屋によって多少金額が異なります)。現在、10~50代の、男性14名・女性7名が住んでいるそうです。

1階のリビングの奥にはゲストルームが2部屋あり、使用料は3500円/泊(2日目以降は3000円/泊)とのことです。ゲストルームは、育児休暇を利用して兵庫県から1ヶ月ほど滞在した日本人家族やSNSでぶんじ寮を知ったアメリカ人家族が6ヶ月ほど滞在したこともあるそうです。ゲストルームは、空いていれば誰でも宿泊することが可能です。

部屋番号のついた食品棚のカゴは最近設置されたもの。所有者がわかるようになった反面、グレーゾーンがなくなったという声があるのもぶんじ寮ならでは

ぶんじ寮の入居に条件はあるかどうかとお聞きしたところ、「特にないです。どんな方でもいらしてください!」とのことでした。入居希望が重なったらくじ引きになるそうです。

共同生活のルール決めはあえて行っていないとのこと。幡野さんご夫妻は『管理しない管理人さん』、「何かが起こらないようにとルールを決めてしまうのはつまらない、とりあえずやってみる、何か起きたらその時にみんなで考える」と雄一さん。

悠さんからも「住み始めてみんなで揉めたり話し合ったりしながら、だんだん感情が出せるようになる人もいます」とのこと。人と人が顔を突き合わせて話し合う関係が希薄になりつつある昨今、ぶんじ寮での住人同士の関わり合いはとても貴重なものに感じました。

ぶんじ寮が地域でどのような活動を行っているのか
続きをその2でご紹介したいと思います。お楽しみに!

 

取材:ぶんハピリポーター

 


BACKEN(バッケン)

レンガ調の建物にアンティーク感のある木の扉が印象的

ヴィンテージ家具で統一された店内で
本場のFIKA(フィーカ)を楽しむ

 

※フィーカとは、甘いスイーツやペイストリーでコーヒーを楽しむスウェーデン式コーヒータイムのこと

 

国分寺駅南口から歩いて約7分、坂を下ったところにスウェーデンのパンやコーヒーを提供しているカフェ、BACKEN(バッケン)があります。

深緑にピンク色の看板が目印

BACKENはスウェーデン語で「坂」を意味していて、住宅街から駅に向かう坂の途中にあるのが店名の由来だそう。
さらにドイツ語では「焼く」という意味もあり、「まさにこの場所・お店にぴったりな名前になりました」と顔をほころばせる代表取締役の小原さん。

小原さんはスウェーデン留学中にFIKA(フィーカ)の文化を楽しみ、コルドンブルーで製菓を学び、日本でもフィーカを広めたいと2017年に豪徳寺で焼き菓子のお店「FIKA FABRIKEN」をオープン。

店内のガラスショーケースにはずらりと商品が並び楽しい雰囲気

その後、国立出身の小原さんが土地勘のあるところにと鷹の台に2店舗目のテイクアウト専門店「torpet(トルペット)」を開店。そして3店舗目は高田馬場に「LYCKAN COFFE(リッカンコーヒー)」をオープンさせました。

3店舗目をもう少し広い場所へと移転先に選んだのが国分寺。そして、お店の名前を「BACKEN」と変えて新たにスタートしました。

 

落ち着いた明るさで、ゆっくりした時間を過ごせそうです

3店舗はそれぞれ少しずつ店舗としての機能を変えながらも全てフィーカを軸としたコンセプトで作られています。
BACKENでは男性でも入りやすい雰囲気に、と店内はコンクリート打ちっぱなしの壁にヴィンテージ家具を合わせたすっきりとしたインテリアです。
イートインスペースもゆったりしていて、居心地の良い空間になっています。

若いスタッフが多くフレッシュな印象もあるなか、小原さんが絶大な信頼を寄せる製造スタッフのアダムさんは、スウェーデン時代の友人。「彼が作るシナモンロールやカルダモンロールは現地の味を忠実に再現してくれている」と小原さん。

店内は全てヴィンテージ家具で統一、レコードプレイヤーが置かれ、音響にもこだわっています

 

お店の一番人気はシナモンロール。他のお店ではあまり見かけないカルダモンロールも最近認知度が増してきて人気になっているそう。
そのほか、ルバーブやレモンなど旬の素材を使った季節商品も取り揃えられています。コーヒーはスウェーデン「Standout coffee」のコーヒー豆を仕入れて提供しており、ドリンクにもこだわりが感じられます。

住宅街と駅の間に位置しているので、お子さんと一緒にペイストリーを買いに来たり、コーヒーをお供に読書をしたり、友人同士でおしゃべりしながらフィーカを楽しんだり、と色んなシチュエーションでBACKENに来店してもらえたら、と小原さん。

6月にスウェーデンのお祭り、夏至祭に合わせたイベントを行ったところ、今までお店に来たことがない方が来てくさったそうです。冬は、クリスマスイベントを企画したいとのことでした。
国分寺のマルイ出店の話もあり、「これからは地域との繋がりも少しずつ広げていきたい」とのこと。

シナモンロール(手前)はストックホルム巻きで食べごたえあり、カルダモンロール(奥)など本場の味が楽しめます

また若き起業家として、また3歳のお子さんを育てるママとして、ますます忙しい毎日を過ごしていらっしゃる小原さんですが、今後は3店舗をオープンした経験を基に、「これからお店をオープンしたい人の後押しやサポートなどもやっていきたい」とのことでした。

柔らかな印象がありつつ3店舗の経営と子育てと、内にあるエネルギッシュさも強く感じられる小原さん。これからの活動もますます楽しみです。

BACKENは落ち着いた大人の雰囲気で、つい長居したくなるようなお店。
本場の味を楽しめるペイストリーとこだわりのコーヒーで、心と身体をゆるめる時間をつくりに行くのも良さそうです。

 

 

代表取締役の小原愛さん

小原愛さんのぶんハピ  国分寺歴 約20年

Life Size Cribeの吉田さんとのおしゃべり

国分寺駅北口にある『Life Size Cribe』で、オーナーの吉田さんとお話をするときです。吉田さんの仕事に対する姿勢にいつも背筋が伸びます。仕事の相談から子育てなどプライベートの話までできて、いつも元気をもらいます。

 

 

 

取材:ぶんハピリポーター

お店情報

BACKEN(バッケン)

住所: 国分寺市南町3丁目1-33 サンハイツ国分寺

営業時間:9:00〜18:00

定休日:月曜、火曜

アクセス:国分寺駅から徒歩7分

Instagram https://www.instagram.com/backen_kokubunji/

 


ほんだ自然農園

無理なく人と生きものが共存し
循環する野菜づくりと暮らしを実践

本多さんの畑にて

国分寺で唯一、自然農を営む「ほんだ自然農園」の代表である本多知明さんをご紹介します。

本多家は、代々植木屋農家さんだったそうです。本多さんが自然農を始められたのは2011年頃からで、1冊の自然農の本を読んだことがきっかけでした。当初はなかなかうまくいかなかった栽培方法も試行錯誤を続け、5年ほど前から徐々に現在の形になっていったそうです。 (2023年現在)。

栽培方法には無農薬、自然農、有機栽培やオーガニックといろいろあります。分け方には所説あるので、一例としてご紹介します。

秋に収穫した野菜を使って収穫祭をした
こともあります(とっても美味しい!)

 

有機栽培とは

基本的に農薬や化学肥料を使用していないのですが、有機質肥料は使用し栽培した野菜のことで、日本では「有機JAS」の認定を受けた生産者のみ「有機栽培」「有機野菜」「オーガニック」という言葉を使うことができます。農薬の使用を認めている場合もあるようです。

無農薬とは

畑全体の様子

公的機関の認定はなく、化学農薬不使用で生物農薬使用のものや一切の農薬不使用のものなど、それらは野菜の総称であって栽培方法ではありません。

自然農とは

こちらも公的機関の認定はありません。一般的に一切の農薬と肥料を使用しない栽培方法のことを指しますが、それぞれ独自の栽培方法を行っているため、自然農と一言で言っても決められた方法がある訳ではないと本多さんがお話ししてくださいました。

鍬と鎌があれば大丈夫!

本多さんの自然農は「耕さない」、「肥料をあげない」、「雑草を抜かない」、「水をあげない」方法で、草や虫と仲良く、自然の力で野菜を育てていらっしゃいます。

畑体験で一番初めに本多さんとお会いした時、鎌と土(と種)があれば自然農は出来るとおっしゃっていました。耕さないことで生き物を殺さないようにし、土を保護することで元気な草が育ち、枯れた草を土に重ねておくことで夏の暑さで乾燥が続いていても草の下は湿っているため、本多さんの畑の土はフワッフワです。

鎌と土があればとおっしゃっていますが、本多さんが自然農に適した土づくりのためにやっていることを伺いました。

土づくりのために植えたクリムゾ ンクローバー

その一つに緑肥というものがあり、主としてマメ科の植物を肥料とするため種を蒔くという方法を行っているということでした。

自然農は手間がかかるのではないかと思ってしまいますが、土づくりができれば農薬や肥料を買ったり撒いたりする必要がなくなります。自然(虫や植物 による) に任せた土づくりができ、土がさらに良くなるという最高に良い循環になります。本多さんが「畑は外から持ち込まず、外へ持ち出さない」とおっしゃっていたのはとても納得できます。

土を乾燥させないよう、刈った草 や藁をかぶせます

 

子どもの頃から動物や昆虫が大好きだった本多さん。国分寺の中でも取り分け自然豊かな場所で育っ たからなのかもしれないとお話ししてくださいました。栽培方法も機械を使ったような工業的な作業ではなく、もともとあるものを生かし、無理のない形で栽培することを考えたそうです。農家さんにとって虫は天敵と考えがちですが、虫を敵にせず、環境を変えず共存できる自然農を選び、始められました。

環境に配慮された本多さんのお宅

 

ご自宅を数年前に立て替えた時も環境に配慮した工務店さんに依頼をされたそうです。山を大事にする考えのもと、素材がゴミにならないよう環境に配慮された家づくりです。お話しをうかがっていると、自然農だけでなく、本多さんの暮らし方そのものが「無理のない形で共存する」という言葉に集約されているような気がします。

暖炉用の薪

 

「したいことをしているだけ」と笑顔でお話ししてくださいましたが、「したいこと」を実現できる力強さを感じます。お話しを伺いながら、自然と共に暮らされている本多さんの周りはそのお人柄を表すようにいつもおだやかでゆっくりとした時間が流れているように感じました。

2023年3月を区切りに畑体験等のイベント企画はお断りし、当分の間は自然農に集中されるとのことでした。

暮らしの中に土と触れ合える時間があることで、種から育てた野菜の香りと味をより身近に感じられ、生きるパワーにつながっています。

そんな機会をくださった本多さんに感謝の気持ちでいっぱいです。

 

本多智明さん奥様と一緒に

本多さんのぶんハピ 国分寺歴 50年

ありきたりではありますが、緑豊かなところは国分寺の特徴だと思います。
色々な面白いことをしている人が多く、人と人のつながりがあるのは魅力的です。

 

 

ほんだ自然農園さんのお野菜は以下の場所で販売されています。

・直売所(おたかの道沿い。おたカフェ近く)

 

取材:ぶんハピリポーター

 


幼稚園座談会「ようちえんどこにする?」2023 開催のお知らせ

『ようちえんどこにする?』2023 座談会を開催

今年も『ようちえんどこにする?』座談会を開催します。

先輩ママから聞きたいコトを聞く質問時間を多めにとりますので

この機会を是非、有効に使ってください。

 

【開催日時】
6月4日(日) 受付9:15〜
座談会 9:30〜11:00

【会場】 カフェといろいろびより

【定員】 大人20名(保育は付きませんが、お子さま連れOK)

【参加費】1500円(ハーブ麦茶付き、今回の座談会動画付き)

【参加予定の先輩ママ】

白鳥幼稚園、ころろ子ども探検隊、白梅幼稚園、
北山幼稚園、森のようちえんクスクス
の先輩ママ5名を予定しています。
※事情により参加予定の先輩ママが変更になることがあります。あらかじめご了承ください。

【申し込み】こちらから⇒申し込みフォーム

※申し込み締切は、5月30日(火)定員になり次第、締め切ります。

【申し込みQRコード】

【お問合せ】 阿多まで

座談会の内容ーーーーーーーーーーーー

各幼稚園のスライドを見ながら先輩ママから幼稚園選びの体験談や選ぶときのポイントとアドバイスなどのお話をしてもらいます。当日の会場では幼稚園の制服や幼稚園グッズなどの展示も予定しています。

会場のカフェといろいろびより外観

 先輩ママへの質問タイム お茶を飲みながら個人的に気になること、聞きたい事などを直接聞く時間を設けます。
先輩ママや参加者同士の交流も出来ればと思います。

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