田中裕子さん(菓子工房スローロリス、菓子製造販売)

お菓子づくりが自己表現
マイペースで自分らしく働く

看板商品の米粉のシフォンケーキ
スローロリスのイラストロゴはお友達が描いてくれたもの

自分がどんな働き方をするのかを選ぶのは自分自身です。結婚・出産で仕事を辞めてしまった後、その後の働き方をどう選択したらいいのでしょうか?

一生涯続けられる仕事としてお菓子作りを選んだという、田中裕子さんにお話しを伺いました。

今までの仕事

菓子製造許可の為にキッチンを改装、流し以外に手洗い場を設置

百貨店で輸入陶器の販売を5年ほど経験、デザイン学校でグラフィックを勉強したのち、陶器を扱うギャラリーの立ち上げに関わり、コーディネイターとして勤める。仕事は土日の出勤があるため、結婚を機に退職。その後、子育てをしながら一生できる仕事を模索。

家でできる仕事として、布小物を作り、国立駅の近くでBOX販売をしていたが、その際にお菓子をだせないかと相談され米粉を使ったシフォンケーキを作ることに。シフォンケーキにしたのは、ママ友が手作りしてくれたシフォンケーキに感激したのがきっかけ。他と差別化するため当時では珍しかった米粉で試行錯誤し、今に続く看板商品、米粉のシフォンケーキを販売。

田中さんが長年愛用しているガスオーブン

末のお子さんが幼稚園に通い始めたのを機に、製菓の専門学校へ通って本格的にお菓子づくりの勉強をスタート。お菓子を作って欲しいとの依頼も多くなってきため、自宅キッチンを改装して菓子製造業の許可*を取得。

*お菓子等を自宅で作って販売するためには、自宅で使用するものとは別に、専用のキッチンや手洗い場などの設備が必要です。そのための設備を整え、保健所に申請をして菓子製造業の許可をもらって、はじめて販売用のお菓子を自宅で作ることが可能になります。

現在の仕事 4つの形でお菓子をお届け

1 受注販売

焼き菓子の詰め合わせ
左から紅茶パウンド、フィナンシェ、マドレーヌ

メインはフェイスブックやラインのタイムラインを通して、焼き菓子の注文を受けて直接手渡しで販売するスタイルです。スローロリス(サル科に属する動物の名前)という名前の由来は、スローにマイペースにという思いから。スローロリスが特に好きだったわけではないと笑う田中さん。受注販売にしたのは、顔が見えるお客さんに向けて販売でき、お菓子のロスも少なくない為、いまの形に落ち着いたとのこと。ホームページもあるが、口コミで注文がくることがほとんどだそうです。

田中さんがお菓子作りで大切にしていることは、「お菓子作りは自分表現だと思っているので、良い素材を使って美味しいものを作ること」。使用している材料は、国産米粉、国産小麦、有機栽培のレモン、生活クラブの卵や遺伝子組み換えでない菜種油、てんさい糖などを吟味して使用しています。てんさい糖は体を冷やさないと言われるそうで、食べる人のことを考えて体に優しいお菓子を作っているそうです。

2 店頭委託販売

カフェといろいろびよりhttps://bunjihappy.com/archives/7969でシフォンケーキなど焼き菓子の委託販売をしています(夏季を除く)。

3 イベント参加

マルシェに出品した焼き菓子
抹茶やココアを使った二色のシフォンケーキ

年に数回イベントに出店(びより市、まめカフェマルシェ、武蔵野BOOK+マルシェ等)

今年初めて参加した古本屋さんとのイベント武蔵野BOOK+マルシェでは、個性的な出展者が多くいろいろな人との会話を楽しめ、異業種とコラボしたイベントならではの面白さを感じられたとのことでした。

4、お菓子教室

不定期にお菓子教室を開催(@まめカフェ、カフェといろいろびより)。

過去に開催された教室の内容は、米粉のシフォンケーキ、ロールケーキ、ヘクセンハウス(お菓子の家)、チョコタルトなど。

教室開催は、HPやラインのタイムライン、Facebook、インスタグラムにて告知しています。

これからの仕事

季節限定で地元産の栗を使用した渋皮煮タルトは人気商品

「これからというか夢なんだけれど・・いつか駅の近い場所を借りるか家を改装するかどちらかの方法で、カフェを運営してみたい」という田中さん。長く続けるために仕事は無理をしないのがモットー、お菓子はもちろん自分で焼いたものを提供するけれど、「お店自体は人に任せてかなあ」と楽しそうに話されていました。

 

田中さんにとって仕事とは

「仕事はやりがい、ないとくたっとしてしまうし、生涯現役でやっていきたいと考えている。お菓子作りは好きな仕事なのでストレスにはならないし、作ることが大変と負担に感じてしまってはおいしいものができない」とさらりとおっしゃいました。一生涯できる仕事として、お菓子作りを選んだ田中さん。たくさん売ることが目標ではなく、長く続けるために自分のできる範囲で、無理せず美味しいお菓子を作っていきたいそうです。

田中さんのリラックスツール

「陶器、キッチン用品が大好きで、デパートに勤めていた時から色々集めています。スペース的に限度があるので、お菓子作り以外の食器類は増やしてないです。でもデパート、ギャラリー、その他のショップで陶器類、クリスタル類を見るのが大好きで、ワクワクして気分がアゲアゲになります。ほんと癒されます。」

田中さんのぶんハピごはん  国分寺歴 23年

田中裕子さん

新潟出身なので、美味しいお魚を食べるのが好き。お店に食べに行くのもいいですが、主人が釣りを趣味にしているので、鰹やシイラ等釣ってきた魚を家でさばいて食べるのは、新鮮でやっぱりおいしいですね。寒い時期に釣りに行かなくなったので、夏場限定。夏の冷凍庫は釣り用の氷でいっぱいなんですよ。

HP  https://slowloris0710.crayonsite.com

 

リポーターの感想

実は田中さんとはご縁があって、何度かまめカフェで開催されたお菓子教室に参加させてもらったことがあります。お菓子を作るときに大変と思わないという田中さん。教えて下さっているときの動きに無駄がなく、簡単に作れそうに思えます。私が家で作ると手際が悪く上手くはいかないのですが、作る工程をみているので、田中さんに教わったレシピは何度も作るようになりました。
現在専業主婦で、これから何かやりたいけれど何がやれるだろうと思っていた私には、一生の仕事を選んでつきすすみ、自分の才能を信じられるものが見つかるかなあ、と思いながらお話を伺っていました。田中さんから「マイペースで無理なくできる仕事を自ら作っていく」という働き方のヒントをひとつもらった気がしました。

 

取材:ぶんハピリポーター


施設 勉強カフェ

目標達成にスタッフが後押し
大人のための勉強スペース

国分寺駅南口の階段を下りて右手に進むと、ビルの入り口に「勉強カフェ」の看板が見えてきます。エレベーターを6階で降りると仄かに良い香りが漂い、パリッとした暖簾が。ほどよく光が入ったカフェ内には、小さな音量で音楽が流れています。壁紙やソファはグリーンで統一され、オーナーがこだわった重厚感のある家具と奥に並ぶ本が部屋全体に落ち着きを与えています。新聞を読む人、ヘッドホンをつけて机に向かう人、スタッフの方とお話しする人。みなさんリラックスして過ごす様子は、シェアハウスのリビングといった雰囲気です。

落ち着いた色調が大人な雰囲気のラウンジ

「大人のための勉強場所」として2016年に国分寺にオープンして以来、学生から主婦、フリーランス、サラリーマンまでと幅広く利用されている「勉強カフェ」。定期利用の方が着々と増えているのだとか。「ビジターとしてスポット利用も可能ですが、目標達成には月会費を納めて継続的に来ることをオススメします」と話すのは、勉強カフェ国分寺スタジオ マネージャーの小熊裕美子さん。会員同士で顔見知りができ、“ここで勉強をする”というリズムもできてくるため、ほとんどの方が月会員として利用しているそうです。

一人になって集中できる、ワークスペース

入口すぐの「ラウンジ」や、会議室やセミナールームとしても使える「イベントルーム」では、勉強はもちろん、他の利用者と話をしたり、食事をとったりして過ごすことができます。誰にも邪魔されず、もっと集中したいときには、奥にある「ワークスペース」のブース席を利用しても。こちらでは食事はできませんがコーヒーや紅茶などのフリードリンクは他の部屋と同様に利用可能。全席フリーアドレス(自由席)、店内では電源、Wi-Fiが使用可能です。

マネージャーの小熊さんは、実は元々は「勉強カフェ」の利用者。「勉強カフェ」の魅力と可能性に惹かれ、スタッフとして働きながらキャリアコンサルタントの資格も取得したという努力家です。「勉強カフェ」の良さを知り、場所の提供だけではない価値を創り出そうという前向きな気持ちが、ここに来る人の「がんばろう」という気持ちを後押しし、会員との温かな繋がりを結んでいることが伝わってきました。

 

利用するには

珈琲や紅茶、お茶が無料で提供され、飲み放題

1.会員登録が必要

カウンターで会員カード(1080円)を作成し、会員の種類を希望に合わせて選び、申し込みます。※ビジター使用の場合は、会員登録は必要なく、席が空いていれば利用できます。

また、どんなところか事前に知りたい方や体験したい方などは、まずは無料見学会に参加してカフェ内の使い方のレクチャーを受け、利用体験をしてみるのがおススメです。(見学は予約不要。無料見学会は、店舗ごとの開催日をHPでご確認ください。2時間無料体験は、希望の日時を申込フォームから登録。)見学会当日に会員登録すると会員カード作成料が無料になってお得です。※お子さん連れでの見学は、勉強カフェという場所のためNGです。

 

バラエティに富んだ書籍は貸し出しも     (会員のみ)

2.利用時間

平日:9時から23時まで

土:9時から22時まで

日・祝日:9時から20時まで

 

3.利用料金

プランによって様々なバリエーションがあります。

例)

【レギュラー会員】 月会費:11.750円(税込み)

平日:17時から23時まで

土:9時から22時まで/日祝 9時から20時まで

【デイタイム会員】8,618円(税込)

平日:9時から18時まで

【ビジター料金】1時間500円(税込)、1日2,500円(税込)

※時間や料金は、HPやパンフレットで詳細をご確認ください。

 

誰におすすめ?

資格試験や専門知識の習得など、目標のために勉強をしたい人におすすめです。

とはいえ、「今は子どもが小さいから、もう少ししたら何か始めたい」と思っていても「勉強」という言葉にはすぐにピンとこないという方も多いでしょう。そんな方も、読みたかった本を集中して読んでみたり、一人になって自分のことをじっくり考える時間を持ったりすることで、次のステップに繋がる何かを発見できるかもしれません。これから何をしようかを考える人にもオススメです。マネージャーの小熊さんは、キャリアコンサルタントなので相談してみることも可能です。

 

なぜここを利用するといいの?

stamp sheet 。小さな積み重ねが力に    (希望者のみ)

‣目標に向かって集中できる→ 一人だと気が滅入ったり、怠けてしまったり、他のことに目が行ったり……。しかし、「勉強カフェ」に来れば、よい刺激を受けながら仕事や勉強に集中することができます。同じ目標に向かって学ぶ人、また全く違うジャンルの人、いろいろな人が集まるこの場所には、様々な仕掛けがあります。
「せっかく料金を払ってきていただくので、ただ空間を提供するだけではなく、是非目標を達成してもらいたいな、と思っています」と、小熊さん。

会員は、和室を1日30分無料で使えます

‣様々な人と交流できる→学生から会社員、研究者や音楽家まで実に多様な方々が利用するこのカフェ。ラウンジで息抜きに会話をしたり、スタッフの方が同じ勉強をしている人を紹介(希望者のみ)してくれるなど、コミュニケーションの後押しもあります。勉強に直結しなくとも、いろいろな人と交流することが大きな刺激になることは間違いありません。
‣グループの集まりや、趣味の場所としても利用できる→セミナールームで話し合いや研修を行ったり、和室でお稽古をしたり、といった使い方も可能。「和室はマンツーマンレッスンで使われる方もいますし、勉強の合間の休憩にも。リラックスできるので好評です」(小熊さん)

 

利用を考えている方へ

各席には小さな「ことば」が。「日々置く場所をシャッフルしているので、その日その日で出会うことばを楽しみにしてもらえたら」との心配り

「やりたいこと、学びたいことが決まっている方には、是非一度訪れてみていただきたいと思います。まだ明確には浮かばないという方は、お子さんが保育園や幼稚園、小学校に言っている時間や土日などに一度、体験にいらしてください。この空間で一人机に座っていると、やりたいことがあれやこれやと頭に浮かんでくるかもしれません。
コーヒーを飲みながらぼんやりするというのも、頭と心をリフレッシュの役に立つのではないでしょうか。 子育てに忙しいお母さんにも、自分の勉強や考え事をする空間としてご利用いただけると嬉しいです」(小熊さん)

 

もっと知りたい方へ

HPでは、利用方法の他に単発・定期で行われるイベントや交流会などの情報もチェックすることができます。
https://www.benkyo-cafe.net/studio/kokubunji/

 

小熊さんのぶんハピごはん  国分寺歴1年9ヶ月

国分寺センターマネージャー    小熊裕美子さん

でみCafeのドーナッツ
店主のでみさんにはオープン当初から大変おせわになっており、地域活動をご一緒させて頂いております。でみさんのドーナツはもちもちしていて本当に美味しいですし、お店ででみさんとお話しするだけでHAPPYな気持ちになります!

 

 

取材を終えて

近隣のお店のフライヤーコーナーにぶんハピねっと作成の「ようちえんナビブック」で紹介した勉強カフェのページを展示してくださっていました

実は、「勉強カフェ」と聞いたときには「家で勉強するのと何が違うのかな」と思っていました。が、暖簾をくぐった途端、想像とは全く違う空間に驚きました。音楽が流れ、人の気配があり、遠からず近からずのスタッフとの距離感。これは勉強もはかどるな、と思いました。マネージャーの小熊さんやスタッフの皆さんのきめ細やかな対応や、会員のみならず地域とのつながりも大切にする姿勢に、今後の広がりが見えるようでした。

 

 

取材:ぶんハピリポーター


堀江由香里さん(NPO法人ArrowArrow代表理事)

NPO法人ArrowArrow代表の堀江由香里さん

子育ても仕事も自分らしく生きられる社会に
「人生は自分で選ぶ」をサポート

出産や育児、介護などのライフイベントをきっかけに女性は「家庭か仕事か」悩みがち。でも、二者択一の人生ではなく選択肢が溢れる未来、そして女性が選びたい人生を自分で決めて自分らしく生きられる社会を目指して、国分寺を拠点に全国で活躍する堀江さんにお話を伺いました。

今までの仕事

1.人材業界のベンチャー企業

堀江さんの最初の仕事は人材業界のベンチャー企業。「初めから独立することを決めていた」という堀江さん。そのきっかけは、就職活動中に仕事と子育てを両立できなさそうだという理由で内定を断った大学の友人でした。なぜ両立できないと決めてしまい将来に不安を抱き、目の前の希望を諦めるのかと疑問に思った堀江さん。調べるうちに働きづらい社会の現実を知り、いつか自分で変えることを心に誓います。

就職活動に臨むにあたり、独立に向けた準備期間を過ごすために適切な会社の基準を決めました。その基準とは、①営業が担当できる、②モノではなく自分の努力で売ることが求められるサービス業、③女性管理職がいる、④3年で退職する予定を伝えても面白がってくれる、でした。ベンチャー企業に就職が決まり、新卒ながら人事部の立ち上げを担当、キャリアコンサルタントとして新卒採用や内定者・新入社員研修などを担当しました。

たくさんの方向の選択肢があるという思いがこもったArrowArrowのロゴマーク

2.訪問型病児保育を提供するNPO法人

「女性管理職を作る」という思いで採用や研修に尽力したものの、入社3ヶ月で3分の1が退職するというショッキングな体験をしたことをきっかけに、転職を考え始めます。転職先は「親子の笑顔をさまたげる社会問題を解決する」をミッションとし訪問型病児保育を立ち上げたばかりのNPO法人フローレンス。「綺麗事」と思われがちなミッションに真正面から取り組み実践していることに惹かれたそうです。当初はプロボノ(専門スキルを活かした社会貢献するボランティア)で関わるつもりでしたが、仕事で始発から終電まで仕事をする生活ではプロボノは無理だと判断。年収を大幅に減らすことを厭わず転職を決め、ワークライフバランスコンサルタントとして入社、2年半活躍しました。

3.独立

病児保育の利用者は子育てと仕事を両立すると決めた人が対象でした。フローレンスで仕事をするうちに「子育てと仕事を両立したいけれどできない人」を支援したいという気持ちを新たにした堀江さんは、2010年にNPO法人ArrowArrowを設立。長年の夢だった独立を果たします。

現在の仕事

多くの子育てママが参加するArrowArrowのイベント

仕事をしたいから結婚・育児を諦める、結婚・育児をしたいから仕事を諦めるという二者択一ではなく、仕事も子育ても両立したいと望む人が自分の進みたい道を進めるような社会にしたい。ArrowArrowは「子育てや介護等の理由に左右されず、仕事が当たり前に続けられる社会の創造」を目指して活動しています。

1.中小企業向け育児休業支援事業

優秀な社員が妊娠をきっかけに退職してしまうと経営に直結する中小企業を対象に、産前休業、産後休業、育児休業から復職までをトータルサポートするプログラム「産休!Thank you!」を提供しています。出産しても仕事を続けたい女性社員向けのキャリア講座も提供。受講者が次の受講者を呼んでくれる人気の講座になっています。同プログラムは『第11回女性起業家大賞』のスタートアップ部門(創業5年未満)にて審査委員会委員長賞(特別賞)を受賞しています。

2.ママインターン

ワークショップ形式で自信を取り戻すきっかけをつかむママインターン

妊娠や出産、子育て、介護などライフイベントをきっかけに仕事を辞めたけれど、もう一度社会とつながりを持ちたい、仕事をしてみたい方を対象に、学びと職場体験を通して自分らしい働き方を探すプログラム「ママインターン」を提供しています。

「結婚・出産・育児という経験を経たからこそ発揮できる価値やスキルが必ずあります。」と言う堀江さん。受講者からは「子育てと仕事の両立に向けて一歩踏み出すきっかけとなった」、「同じ想いを持つ仲間と出会えたことが嬉しい」と言う声が届いています。

公益財団法人日本財団のモデル事業としてスタートし、国分寺市との協働事業としては3期目。またJ.P.モルガとJPモルガン・チェース財団の支援を受けて各地域の団体と協力し、全国でママインターンプログラムを提供しています。

ワークシート付きの働き方デザイン本(1,000円)

3.地方自治体職員向けキャリア研修

地方自治体の女性職員向けに、働き続けることやキャリアを作ることを考え、共にキャリアを構築する研修を提供しています。

堀江さんはご自身も子育て中。堀江さんの体験を踏まえてライフイベントごとの課題や実施しておくと良いことをまとめた「働き方デザイン本」(http://arrowarrow.thebase.in/items/518282)も発売中です。

堀江さんの時間の有効利用ポイント

ライブ前の気合の入ったネイル

応援しているアイドルグループのライブや映画鑑賞が趣味の堀江さん。ご自身が好きということに加えて、仕事のヒントが見つかる大切なインプットの場でもあるそうです。頑張りどころを決めて仕事に臨むのが堀江さん流の仕事術。ライブや仕事のハイライトから逆算して仕事の優先順位を決め、日々の仕事を頑張るそうです。

堀江さんにとって働くとは?

お子さんとトークセッションに参加する堀江さん

自分の世代の葛藤を次の世代に残したくないという使命感

「仕事が好きでしょう、と言われることが多いですが、仕事の95%は地味なことの繰り返しで喜びは5%くらい。」という堀江さん。それでも仕事にエネルギーを注ぐ原動力は何かと聞くと、子育てや介護と仕事の両立が難しいことへの不条理感を自分の子どもの世代に残したくないという使命感、という答えが返ってきました。「2つで迷ったら辛い方を選ぶがマイルール」という堀江さん。乗り越えてきた試練の数だけ社会を変える力になっているようです。

 

これからの仕事について

これまで女性の働き方をサポートしてきた堀江さん。これからは、パートナーである男性も自分らしく生きられること、そして女性のライフイベントを自分事として考えられることをサポートしていきたいそうです。そのための強力なパートナーが夫、三木智有さん。「スキル」で紹介しているNPO法人tadaima!の代表です。この強力ユニットで仕事と家庭の両面から家族を丸ごとサポートする新サービスが近々始動します。

堀江さんのぶんハピ 国分寺歴 6年

クルミドコーヒー

国分寺に引っ越す前からクルミドコーヒーに通っていたという堀江さん。国分寺への引っ越しはクルミドコーヒーがある暮らしができることが決め手の一つだったそうです。「元気がないとき一人で、ゆっくり話したいときお酒を飲みながら夫婦で過ごします。クルミドコーヒーが自宅の近くにあることが大きな安心感になっています」

取材を終えて

堀江さんは、仕事も子育ても自分の趣味も心から楽しみ、エネルギッシュ。パワーの源は、「自分らしく生きること」ではないかと感じました。生き方に正しい答えはない、という堀江さん。何を選択しても私がこうしたいが選択の軸になっている社会を目指しています。それをご自身や同僚を含めた女性、パートナーの男性、会社経営者など全ての関係者に向けて実践している姿がとっても自然体で輝いて見えました。

取材:ぶんハピレポーター


施設 カフェといろいろびより&びよりbis(ビス)

自分の「やりたい!」が叶えられる場所

カフェ奥にあるびよりbis
中央の引き扉がパーテーション

国分寺駅南口から徒歩5分に位置するマンション「プラウド国分寺」の1階にある「カフェといろいろびより」は、2016年11月にコミュニティカフェとしてオープン。カフェの隣には南町ひだまり公園があり、たくさんの光が差し込む気持ちの良い場所です。

店内の奥、パーテーションで区切られるスペース「びよりbis」は、自己実現や新しい働き方ができる場として利用されています。びよりbisには、約10名が利用できるテーブルがあり、ホワイトボード、スクリーン、プロジェクターを完備しているので、講座やセミナーなどの開催が可能です。

びよりbisはフラットなスペースとしても利用可能

カフェを運営するNPO法人ツナグバヅクリ、代表の鎌田菜穂子さんに利用内容について伺ったところ「公序良俗に反しないことと、政治・宗教に関係しなければ基本的に何でもOKです。

教育資金セミナーやアンガーマネージメントのような座学からベビーマッサージ、ベビーヨガなど子連れで参加できる企画も。カフェ全体を使って映画上映やコンサートなどにも使用できます。店名に『いろいろびより』とあるように、使いたい人に合わせて使い方もいろいろ自由自在です」とのことでした。

日替わり店主として準備中の
「養生カフェaiii」のお二人

ここでは、自己実現の場所としてびよりbis以外に下記の内容でも利用できます。
・ 日替わり店主 ランチやスイーツなどの飲食の提供
・ まいにちマルシェ 手作り品(お菓子類・アクセサリーなど)の販売

※日替わり店主として食事を提供する場合は、食品衛生管理者の有資格者であること。
食品の委託販売は、菓子製造許可を持っていることが条件になります。

 

利用するには?

カウンターに並ぶ毎日マルシェのスイーツ類

1.利用説明会に参加し、会員登録(年会費1000円)が必要

びより(びよりbis、日替わり店主、毎日マルシェなど)を利用して何か初めたい方は、毎月2回ほど開催される利用説明会に参加し、利用条件などの説明を聞いた上で、びよりの会員登録を行い、利用開始となります。(説明会の参加は無料ですが、カフェでドリンクオーダーが必要)初めて何かをスタートする方や集客などにいろいろと不安な方には、2回に分けて企画のまとめ方や告知の方法などを学ぶ勉強会(有料)を行っているそうです。

 

2.利用時間
びよりbisの利用時間は定休日(毎週木曜と祝日)と祝日以外の9:30〜17:30
※ランチタイム(11:30〜14:30)以外であればカフェスペース全体の利用も可能

まいにちマルシェの手作り品の棚

 

3.利用料金
利用料金については、びよりbisの使用料:30分1000円〜、誕生パーティーなど非営利の利用は30分500円〜となりますが、とくにセミナーやワークショップなどの利用には、スタートを支援するための制度などもあるので、詳しくは説明会でお問い合わせください。
まいにちマルシェの委託販売手数料:売上金額の25%
日替わり店主の利用料:売上金額の30%

※利用料金等は平成29年11月現在の金額です。今後、変更する場合がありますので、予めご了承ください。

 

誰におすすめ?

資格やスキルを生かせる場所を捜している方や自分の得意なことで何かを始めたい方におすすめです。「本格的にお店を開いたり、教室を構えたりせずに、小さくても仕事にしていきたいという方にとって、ここは使い勝手がいい場所です。」(鎌田さん)

 

なぜここを利用するといいの?

代表の鎌田さんをはじめ、副理事、岩嶋寿子さんと坂上順子さん、3人の経験豊富な人材がびよりの運営を行っていること。
鎌田さんは、地域のコミュニティづくりに長く関わってきた方。カフェといろいろびよりに先駆けて、千歳烏山のコミュニティカフェ「ななつのこ」を運営し、今まで培ってきたノウハウやネットワークをお持ちです。また、岩嶋さんは、キャリアの仕事を始めて10年目のベテランで、平成28年度から国家資格となったキャリアコンサルタントです。セミナーや講座の講師としても活躍中。坂上さんは、武蔵野美術大学(元空間デザイン科)卒。グラフィックデザイナーとしてカフェといろいろびよりのロゴデザインやホームページ、チラシのデザインを手掛けています。それぞれが得意分野で利用者を支援してくれる心強さがあります。利用登録者向けに勉強会(有料)を行うなどの支援体制もあり、場所を提供する以外のサポートが魅力です。

 

利用を考えている方へ

「集客は、基本は、主催する方に行っていただきますが、びよりのHPやfacebookで告知し、カフェでのチラシの配布などでも広報のお手伝いをします。チラシの作成(有料)についてもお気軽にお問い合わせ下さい。講座は、参加者が1人でも集まったら、イベントを開催し、続けていくことが大事です。0にはいくらかけ算しても0のままですが、1からは大きく広がります。私たちは、利用者のみなさんの思いをどうすれば実現できるのかを一緒に考え、成長していきたいと思っています。まずは利用説明会にお越しください。」(鎌田さん)

向かって左より岩嶋寿子さん、鎌田菜穂子さん、坂上順子さん

鎌田さんのぶんハピごはん
手前みそですが、びよりの日替わり店主さんが作るご飯。
岩嶋さんのぶんハピ
気分転換したい時によく行くクルミドコーヒーのコーヒーとクルミドケーキ
坂上さんのぶんハピごはん
乳製品全般が元気の素ですが、一つあげるなら手作りヨーグルト

 

もっと知りたい方へ

利用説明会の日時、イベントやワークショップの利用例や、予約状況などの詳しい情報は「カフェといろいろびより」のHP、facebookをご覧ください。
https://vieyori.jimdo.com
https://www.facebook.com/vieyori/

 

取材を終えて

「やりたいことが気軽に始められる場所があり、鎌田さんをはじめとした気さくなスタッフの方々が後押しをしてくれる」そう聞いただけで、もしかしたら私も何か始められるかも、という気持ちが沸いてきました。子育て中で働けない、と諦めている方にとってもキャリアを見直したり、自分の新しい可能性を見出せるきっかけになる場所だと思いました。

 

取材:ぶんハピレポーター


スキル  家事シェア NPO法人tadaima! 三木智有さん

家族みんなで居心地よい家をつくる
NPO法人 tadaima! 三木智有さん

女性目線で語られることの多い家事・育児。NPO法人 tadaima!は男性目線で家庭のあり方を考え、活動をしています。家事や育児を家族で「シェア」するという考え方の中には、たくさんのヒントがありそう。代表の三木さんに、三つのスキルを教えていただきました。

三木さんのプロフィール

tadaima! 代表理事の三木智有さん

NPO法人tadaima!代表理事。日本で唯一の家事シェア研究家。子育て家庭のモヨウ替えコンサルタント。
フリーでインテリアコーディネーターの仕事を請け負うかたわら、男性の暮らし方を変えていきたいとNPO法人tadaima!を設立。

 

 

tadaimaに学ぶスキル

★1・「家族の家事のボーダーラインを決める」

(イメージ)

「家事シェア」は、夫が妻の家事を「手伝う」のではなく、それぞれが家事を分担して受け持つという考え方。しかし、メインで家事を回す人の求めるクオリティと、それ以外の人のクオリティにズレがあることで生じるストレスが「家事シェア」の導入を難しくするのだと三木さんはいいます。

「(家事シェアを妨げる)ママ側の要因として多いのは、家事へのこだわりがあるために、人に委ねられないということです。パパのスキルがママの求めるところに届かないことが多く、ママのこだわりを再現できない。一方で、パパ側はそこまでのクオリティである必要を感じていないため、やりたくない気持ちと折り合いをつけるしかない、という発想になってしまいます」

パパ家事の学校の参加者と記念撮影

こうして双方にストレスが生まれる状況を少しでも改善するには、家事について家族のボーダーラインを決めるのがポイント。こだわりを強く持つ人が求めるクオリティのおよそ6割から7割に目標を設定しておいて、残りの部分はこだわりがある人が埋める、という考え方です。

例えば、洗濯ものは洗ったら乾燥機から出して、それぞれのかごに入れる。それを畳んでしまうのは、「きれい」にこだわりのある人。他の人はとにかく、かごに分けて入れるところまではする、という塩梅です。

「パパが必要を感じないからといって、その意識を変えようとは思わない方がいい。無理ですから。でも、仕組みを変えることはできます」という三木さんの言葉に、思わず深く頷いてしまいました。

★2・「それぞれが自己管理できるスペースを作る!」

モヨウ替えではじっくり話します(左が三木さん)

子どもが生まれるタイミングが大きなチャンスだという、モヨウ替え。以前は女性がメインで相談に来ることが多かったそうですが、「家族が住む場所は家族で考えたほうがよい」ということで「夫婦割り」を導入。今では9割が夫婦で相談に訪れるといいます。

「子どもが生まれるときならば、子どものスペースはどこ? という話しになります。パパもその場にいれば、『じゃあ、パパのスペースは?』 という話にもなる(笑)。パパの意見が反映され、自分のスペースができると家事をする側の気持ちがわかるようになります。互いに家庭のことについて共感できるようになると、家事シェア率も高まる、というサイクルも生まれますよ」(三木さん)

★3・「家事を渡す側のメンタリティが重要!」

tadaima! キッズ家事プロジェクト(HPより)

家事シェアをするのは夫婦だけではありません。 子どもだって、成長に合わせた家事シェアができるのです。「家事シェア」というとおり、子どもが自分の担う家事を自分のものとして認識するというのが、人の仕事を助ける「お手伝い」とは違う点。

「親がする家事を『ちょっと手伝って』とやってもらうのではなく、自分のものとしてやってもらう。その場合、親がどう見守るかがキーで、家事を引き渡す側のメンタリティが非常に重要になります」と三木さん。

時間の制約上、親がやってしまった方がよいことや、全部は任せられない時などもありますが、その時にもあくまで「今回はママが手伝うけれど、本来はあなたの仕事だ」という意識を忘れないことが大切なのだそう。

(イメージ)

実際、三木さんのご家庭でもお子さんは自分の家事を受け持っているのだとか。親も「これは親の仕事のお手伝いなのか、子どもの仕事なのか」をブレずに区分けして渡すのだそうです。

キッズ家事プロジェクトでは「いろいろな家事を経験させる機会を、家庭の中でどれだけ増やせるか」を考えるために、親からの声がけやサポートの仕方をはじめ、子どもが楽しく家事を学ぶためのツールの開発などもしています。

誰におすすめ?

tadaima! のスキルは全てのご家族に役立つものですが、これから子どもが生まれるご家庭、小さいお子さんがいるご家庭は、仕組みを整えるチャンス。特におススメです。

このスキルを持つといいこと

家族一人ひとりが役割を持ち、コミュニケーションを取りながら居心地のいい場所をみんなで作る、という家庭の在り方が生まれます。

「よく言うのが、『ママには負担と不満がある』。負担については、家事代行やサポートサービスなども増えてきているので、そこに委ねてもいい。でも、不満(不公平感)を癒せるのはパパ。ですから、コミュニケーションは常に取っておくことが肝心です。『私しかできない』と思わずに家族で一緒にやっていくことが大切ではないでしょうか」(三木さん)

もっと知りたい方へ

tadaima!の活動やノウハウは様々なメディアで紹介されています。講座やイベントの開催、実際に各ご家庭に伺ってのアドバイスも行っているそう。詳しい情報は、tadaima!のHPをご覧ください。

tadaima! http://npotadaima.com/

取材を終えて

家庭の話を男性から聞く、ということ自体が新鮮でした。でもよく考えれば、みんなの居場所である家庭のことを家族それぞれの目線で考えることって、とても大切です。家事の分担というと「そっちがずるい」「こっちが多い」という押し付け合いになりがちですが、三木さんのお話しは感情的な部分も理解しつつ、とても公正で理にかなったものなので、スッと胸に入ってきました。tadaima! の活動はどれも「ありそうでなかった発想」で刺激的です。今後も続けて見ていきたいと思いました。

 

取材:ぶんハピレポーター