地域ポータルサイト『ぶんハピねっと』は、“国分寺で子育ても暮らしもHAPPYに!”を目指して、私たち任意団体CHEERS(同年4月発足)によって、2011年10月に運営をスタートしました。
ちょうど、サイト名やコンテンツなどの準備中だった時に、東日本大震災が起きました。まだ、メンバーの子どもたちも小学生でした。余震や放射能、計画停電などの心配事を共有し合ったことを覚えています。 そこで、10年目を節目に「国分寺の防災」をテーマに特集することにしました。
防災シリーズ第一回は、「水」編です。
自然災害などでライフラインがストップした時、まっ先に困るのが「水」です。体の60〜70%は水でできていて、人は1日2~3Lの飲料水が必要と言われています(食べ物も含む)。生活用水としては1日300Lほど使用するとされています。そこで、国分寺の防災時の「水」について調べてみました。
私が初めて「国分寺の水」について調べたのは、10年前の震災がきっかけです。水源はどこなのか、浄水場はどこか、近くの井戸や市内の給水所はどのように使えるのか、などです。
2011年当時、市内13箇所に防災用の井戸があることがわかりました。水道水は、多摩湖、狭山湖、玉川上水、荒川(秋ヶ瀬取水堰)の4ヶ所を主体とした東村山浄水場より水の供給を受け、市内の浄水所で深層地下水に塩素消毒を加えて配水されていると知りました。国分寺市民は深層地下水の多い、おいしいお水を飲めていると思っていました。
今回改めて調べたところ、残念な事に都内のいくつかの地点の地下水に、有機フッ素化合物が基準より多く含まれていることがわかり、2019年より国分寺市の水道水には地下水は使われなくなりました。現在は東村山浄水場からの配水を利用している事がわかりました
13箇所だった防災井戸は23箇所になり、定期的に管理されています。生活用水として活用できます。(井戸水は飲用できません)
災害時は市内2箇所ある給水ステーションより、飲料水が配給されるそうです。もしもの時のために、ご自宅の近くの給水所、井戸を確認しておきましょう。
また、非常時に給水がすぐに始まるとはかぎりません。3L×家族人数×3日分以上(7日分とも言われています)の飲料水は備蓄しておきましょう。その際ローリングストック、つまり普段より使いながら補充してゆく方法がお勧め。2Lボトルの水を用意しようと考えますが、500mlボトルも使いやすく、循環しやすいというアイデアがあります。水道水を保管する場合は、清潔な容器にボトルの口元までいっぱいに水を入れて下さい。3日で交換、浄水器を通す場合は1日で交換すると良いそうです。我が家では、栄養価が高く常温保存ができ、料理にも使える豆乳やトマト、野菜ジュースなども多めに常備するようにしています。
お風呂などに水をためておく場合、小学生位以下のお子さんがいるご家庭では、事故予防にチャイルドロックなどを利用しましょう。
今回、自転車で国分寺市内のあちこちの井戸を探してまわりました。サイクリングは、宝探しのようで楽しかったです。初めて通る道に意外に苦戦しながらも、国分寺にこんな所があったのかと、近場でもたくさんの発見がありました。
興味がありましたら、ぜひお子さんと一緒に探してみて下さい。
取材:CHEERS
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参考資料 東京都水道局 朝日デジタル 東京都防災、国分寺市サイトなど