国際交流と外国人支援
外国人の子育ても応援
市内に住む外国の方々との相互理解や国際交流などを目的とする「国分寺市国際協会」は1991年に創設され、2014年で23年目を迎えます。
会員数は325。会員が、ボランティアで、さまざまな国際交流、外国人支援の活動をしています。どなたでも会員になれます。興味のある方は、事務所へご連絡下さい。事務所は、福祉センター1階にあり、事務局長の若島礼子さんと職員の押味(おしみ)亜希子さんが常勤しています。
「国分寺市国際協会」の活動は「国際理解部会」、「交流支援部会」、「外国語部会」、「日本語教室部会」、「広報部会」の5つの部会から成り、多くの会員はそれぞれの部会に所属して活動を行っていますが、中には部会に所属せず活動される方もいます。
外国人の日本語をサポートする日本語教室は、昼と夜の2クラスあります。日本語教師をされている方や経験豊富なスタッフが、ボランティアで教えています。20年、スタッフをされているという遠藤さんは「自分が一生懸命やれば、 学習者の 皆さんも一生懸命になってくれます。それぞれ国民性もあって 、自分も勉強になるし、とても楽しいですよ」と話してくださいました。
外国人の子どもたちのサポートとしては、市の教育委員会や学校から要請を受けて、授業のフォローや放課後の宿題を手伝うこともあるそうです。
他にも料理を通して外国人のおかあさんと交流する「外国人おかあさん交流会」や懇談会など、子育て世代向けにいろいろな企画を行っています。「さまざまな状況のなかで、対応のしかたも文化によって違いはありますが、あの国の人はこうだから、というネガティヴな固定観念をもってほしくないんです。自分の「常識」にとらわれず、いろいろな文化があることを知ってもらいたい。交流を通して、文化の壁を取りのぞいていきたい」と押味さん。
協会が力をいれているものの一つに、2013年9月に始まった「親子日本語サロン」があります。子どもが幼く、日本語教室に参加できないおかあさん向けに、子どもを別室に預かり、マンツーマンでレベルに合わせた支援を行っています。学習者が自分で使いたいテキストを持参し、勉強する仕組みになっています。外国人のおかあさんは、日本語の学習ができるのはもちろんですが、日本人のおかあさんの知り合いもでき、生活のこと、子どものことなどさまざまな情報交換ができます。
おかあさんの勉強中、子どもたちは豊富なおもちゃがある別室(幼児室)で、保育ボランティア(国際協会の会員)と遊びます。途中で子どもがおかあさんの様子を見に行っても大丈夫。姿を見ると安心して部屋に戻ります。取材に同行した娘も、約1時間半、楽しく遊んでもらいました。保育ボランティアは、子連れで来るおかあさんや保育士の方、子ども好きなおじいさんなどいろいろな方がいて、ボランティアさん同士の交流も楽しめます。たまたま児童館に遊びに来た親子が輪に入ることも。
日本語教師の勉強中で、市外から子連れで来ていたボランティアの方は、「子連れOKの日本語ボランティアが私の住む市にはないので、ホームページで見て参加するようになりました。おもちゃもたくさんあって子どもも喜んでいます」と話していました。「ずっと母国語を話していた子が、私たちの声かけで簡単な日本語を発するようになった時、ほっこりした気持ちになりました」と話すボランティアさんも。
子育てを含めた外国人支援が地域に新しいコミュニティを作っていることを実感するとともに、皆さんの温かい思いが「親子日本語サロン」の魅力をぐっと高めていると感じました。
押味さんのぶんハピ 国分寺歴9年
親子日本語サロンの子どもたちと
マッサージ
癒しの時間は、「親子日本語サロン」ですね。小さい年齢の子どもたちがかわいくて毎回とても楽しいです。
マッサージサロンに時々行きます。「にしこくマイン」にあるサロンがお気に入りで、病院の待ち時間など空き時間を見つけてはサロンでリフレッシュしています。
親子日本語サロンのぶんハピポイント
子どもたちは遊びを通して外国の子どもたちと触れあうことができ、子連れで気軽に国際交流ができるのは親子日本語サロンならではの魅力です。
「国分寺市国際協会」では、他にも親子で参加できるイベントを開催しています。子どもと一緒に国際交流やボランティア活動など、身近なところから始めてみませんか。
取材:ぶんハピリポーター
施設情報国分寺国際協会 TEL:042-325-3661 住所:国分寺市戸倉4-14 福祉センター1階 受付時間:9:00〜17:00(土・日・祝日はお休み) アクセス:西武国分寺線 恋ヶ窪駅から徒歩15分 JR国立駅北口 立川バス 戸倉循環・上水営業所行き「国分寺五小」下車徒歩5分 JR西国分寺駅北口 国分寺市地域バス・ぶんバス「福祉センター入口」徒歩1分
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