ハンデのあるお子さんの一時預かり
地域に開いた交流の場として運営
クローバーは、2011年の夏からNPO法人グリーンハートが、国分寺市から委託されて運営する障がいのあるお子さんの一時預かり事業です。「ハンデのある子どもとその家族が家庭内で煮詰まらないよう、もっと周囲の人たちとつながることができたらという思いで始めた」とおっしゃる理事長の本間浩子さん。ご自身が、知的障がいのある息子さんを育ててきたことや国分寺で歴史あるNPO法人「国分寺市手をつなぐ親の会」※での役員経験などを生かして、支援を受ける側の人たちに寄り添い、地域と連携した活動を展開しています。
クローバーでは、預けられるお子さんの条件があり、事前登録が必要。一日に預かれる定員は、3名だそうですが、市の事業なので各家庭の経済状況に応じ、負担のない料金で利用できます。子どもたちを見守る有償ボランティアのスタッフは、福祉の勉強をする学生さん、介護ヘルパーの資格を持つ方、子育てがひと段落した主婦の方など様々です。
普段、子どもたちは、事務所の隣にある保育スペースでおもちゃを使って遊んだり、ビデオやテレビを見たりと思い思いに保育者と過ごします。また、子どもたちの興味が広がるよう地域の方の協力を得て、子どもたちの目の前で粉から打って作ったうどんを一緒に食べたり、月に1回開く英語のクラスなどを企画しています。色々な体験を通して、地域の人との交流する機会をつくるように心がけているそうです。
現在、国分寺市の委託事業により一時預かりの実施対象者が、障がい者手帳や医師の診断書のある子どものみになっています。小さいお子さんではなかなか医師の診断がつかないこともあり、「今後は、発達が気になるお子さんたちも預かれるようにしていきたい」とのことでした。
本間さんたちは、クローバーの事業を始めてから障がいや発達に不安のある小さい子どもをもつ親御さんたちが、地域の人とつながりたい、もっと話をしたい、と思っていることを改めて実感したそうです。そうしたニーズにこたえられるよう「これからも新しい事業を形にしていきたい」とおっしゃっていました。
クローバーは、子どもの成長を地域の色々な方に見守ってもらえて、交流もでき、とても頼りになる場所だと思います。新しい人との関わりが増えると、子どもたちも毎日の生活がちょっと新鮮に感じられるようになるのではないでしょうか。本間さんをはじめ、職員の皆さんは経験豊富で明るい雰囲気です。一時預かりに興味のある方は、グリーンハートにお気軽に問い合わせてみてください。
※NPO法人「国分寺市手をつなぐ親の会」は、知的障がいをもつ子どもの親が子どもを取り巻く社会と積極的に関わり合い、子ども自身が社会の一員として生きていくことが出来る基盤づくりをするために親たちが協力し、活動している団体です。
本間さんのぶんハピ 国分寺歴 約24年
グリーンハートの厨房でのお弁当作りと
自宅で趣味に没頭している時
厨房でのお弁当づくりは楽しいです。
趣味は内緒です。
ブログを見ればすぐバレてしまいますが…(笑)。
子連れのぶんハピポイント
第2・第4水曜10:00~12:00に障がいのあるお子さんを対象にしたおやこひろば「オリーブ」を開催しています。「子育ての悩みや心配事を抱える親御さんが、障がいのある子を育てた先輩お母さんや経験豊富なメンバーが話を聞いて、一緒に考え支えになれたら」という思いで活動されています。発達が気になるお子さんについても相談に乗ってくださるそうです。
年に4回、手作り品や衣類を販売するオープンイベント「マルシェ」があります。中古品でも状態のよいものが多いそうです。マルシェ開催中には、ビュッフェ形式のお得なランチもあり、毎回好評とのこと。
また、2011年の11月から「よつば亭」という名称で手づくり弁当の販売が始まりました。毎週火曜と木曜の11:30から事務所の向かいにある厨房からお弁当を販売中です。お昼ご飯に利用してみて下さい。
取材:ぶんハピリポーター
施設情報特定非営利活動法人 グリーンハート TEL/FAX:042-304-0800 住所:国分寺市西恋ヶ窪4-29-6サンハイツ103 一時預かり「クローバー」 月曜から土曜 9:00〜18:00 おやこひろば「オリーブ」 第2/第4水曜 10:00〜12:00 定休日:日曜・祝祭日・年末年始 アクセス:西武国分寺線 恋ヶ窪駅から徒歩5分 http://greenheart-treehouse.jimdo.com
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