国分寺市プレイステーション

新しい施設では屋内での遊びも充実
幅広い年齢層が利用できるスペースに

新しいプレイステーションの看板

国分寺市プレイステーション(通称プレステ)が西元町から東戸倉に移転したのはご存知でしょうか?新しいプレステは恋ヶ窪駅から徒歩8分ほど、西武国分寺線の線路沿いにあります。

プレステは1982年に西元町に設立され約30年にわたり地元の人々に親しまれてきました。2020年3月に惜しまれながらその役割を閉じ(以前のプレステの取材記事はこちら)、東戸倉に移転しました。理事の中村裕子さんにお話を伺いました。

新しくなったプレステ内には2階建てのりっぱな建物ができました。2階には親子ひろばBOUKENどんどこがあります。

1階には、事務所、キッチン設備がある談話室、手作りの卓球台や大型積み木がある遊戯室、絵本やボードゲームなどで室内遊びができるスペースがあります。

1階談話室にはIH調理台があり、おやつやごはんを作って食事をすることができます(2020年11月現在、使用は休止中)

1階遊戯室にある卓球台は、プレイリーダーと中学生達の手作り

2階のBOUKENどんどこからの眺め

プレステといえば泥んこの外遊びというイメージが強いですが、新しい施設では好きな時に室内でも遊べるようになりました。「建物内にある親子ひろばのBOUKENどんどこをプレステと分けて考えるのではなく、一体化した施設として小さいお子さんも室内と外遊びを区別なく楽しんで欲しい」」と中村さん。2階から外の様子が見えるので、室内で遊んでいる小さい子も外へと誘われそうです。

1階の漫画や絵本のあるスペースでは小さいお子さんも遊べるようにおもちゃがあり、事務室に声をかければボードゲーム等がかりられます

プレステが公園と異なる特徴は、常にプレイリーダーと呼ばれる大人がいることです。プレイリーダーは、子どもたちの自由な遊びを見守り、必要であれば手を貸してくれる心強い存在です。また、ここにはやりたい遊びを自由にやれるよう必要な道具がそろっています。泥遊び、穴掘り、工作、基地づくり、火おこし等やりたいことにチャレンジできます。もちろんこんなものが作りたい!と相談すれば、プレイリーダーが実現できるよう一緒に考えてくれます。

広く見やすくなった道具倉庫

火おこしコーナーでは火を使用して焼き芋などのおやつ作りなどができます(2020年12月の時点で飲食ができないため、七輪で焼きビー玉や火おこしを中心に行っています)

どうしても大きいシャベルを使いたい利用者のお子さんに、声をかけ、見守るプレイリーダー

以前は歩けるようになってから遊びに行くという印象が強かったプレステ。室内の遊び場があるので0才から利用することができ、小さい子も遊びやすくなりました。

「小学生は6小地域の子が多いですが、10小や9小、元の地域の4小学区等遠方からも頑張って通ってくる子もいて市内の子ども達の利用も広がりました。夏休みに2階の部屋を中学生向け自習室に開放したこともあり、中学生の利用も増えました」と中村さん。

一階のお部屋の近くには、小さい子が遊びやすいようなおままごとコーナーが作られている

利用者の年齢の幅が広がって思いもかけない遊び方に驚くこともあるそうです。また小学生が小さい子の面倒を見てくれるなど、異年齢の子ども達が同じ空間で交流している姿も多くなりました。そのためプレイリーダーたちも試行錯誤しながら遊び場の在り方を考えているとのことです。

「ここは、0から18才までの遊び場なので、年齢に関わらず居心地のいい場所として気軽に来てほしい。これから寒くなりますが、室内は冷暖房が完備されているので、寒くなったら中へ、お天気のいい日はひだまりで外遊びと利用してほしい。電車も横に通るので、電車好きにもおすすめですよ」と中村さん。

子ども達とプレイリーダーが相談しながら滑り台とクライミングウォール作成中(取材時)
これからも大型遊具が増えていきそうです

プレイリーダーは子育て経験者のベテランから新人まで様々ですが、お子さんと一緒に子連れスタッフとして仕事をしている人もいます。プレイリーダーのお子さんが遊ぶ様子に周りのお子さんが引き付けられて遊びが広がることもありいい刺激になったり、おんぶしながらのプレイリーダーには室内をまかせてみたりと、子育て中ならではの働き方を工夫しているとのこと。施設が広くなったためボランティアやプレイリーダーを随時募集しているそうなので興味がある方は冒険遊び場の会へ問い合わせてみてください。

左奥は土を盛った山、右奥は建築中の秘密基地
手前の作業台右横は子ども達が野菜を育てている畑

今後の展望として、「中高生向けの居場所としてカフェスペース(自習やおしゃべりのできる場所)を充実させたり、夜の時間帯に焚火をかこんで過ごしたりするイベントもできるのではと夢は広がります。また離れてしまった西元町地域でぼうけんもりの活動※を広げて、第二のプレイステーションをいつか作りたい」とのことでした。

※毎週木曜日に武蔵国分寺公園こもれび広場、西元北西口付近でプレイリーダーが遊びの出前を行っている。

私もお世話になった、自主保育グループ※の活動も再開しています。いつも同じ場所で同じメンバーで遊べるのは、安心して子育てをする支えとなりました。兄弟のいる先輩ママの幼稚園の話をきいたり、子育てのちょっとした悩みをお互いに話すのはとても参考になりました。ぜひ足を運んでのぞいてみて下さい。

※現在活動中の自主保育グループ
(2020年11月現在、コロナ禍のため活動が変更になる可能性があります)
ぐるんぱ 毎週水曜日 13時半頃から
ハンティントン 毎週木曜日10時頃から

なんと温水シャワーが!!
足を洗って、すのこの上を歩いて室内へ入れます

取材に伺った時に建物があまりに綺麗なので、これがプレステ??と思ってしまいましたが、建物の外には昔と変わらない子どもの遊びを思い起こさせる遊具や工作の跡がありました。子どもが未就学児だった頃に小学生のお兄さん達がたくましく、大胆に遊ぶ姿を息子達が憧れをもって見ていたので、いつか同じ様に遊んで欲しいと思ったことを思い出しました。異年齢が遊ぶ姿を見る機会が少なくなった現在、プレステが貴重な遊び場としてこれからも発展し、地域に根差した場所になって欲しいと思います。

 

中村さんのぶんハピ 国分寺歴  生まれも育ちも国分寺というアラ還

中村裕子さん

真姿の池・七重の塔周辺

手つかずの昔と変わらない自然の風景が好き。

七重の塔の裏道周辺にはお気に入りのおつまみを持って毎年花見に行きます。

 

取材:ぶんハピリポーター

 

施設情報

プレイステーション

住所:国分寺市東戸倉 2-28-4

TEL:042-323-8550

開場日時:火曜〜土曜  第2・4日曜

10:00〜17:00

※現在はコロナの影響で、人数制限有。

BOUKENどんどこ15人を含めプレステ全体で120人。

●チェックポイント
 おむつがえ  

*幼児用トイレ、誰でもトイレ、駐輪場あり、駐車場無し(近くにコインパーキングあり)

BOUKEN どんどこ

新しい国分寺市プレイステーションにできた
外遊びもできる親子ひろば

戸倉通りから見えるプレイステーションの建物

国分寺市プレイステーションが西元町から東戸倉に移転しました。新しいプレイステーションには、2階建ての建物が あります。この建物の2階に親子ひろばBOUKEN どんどこができました。親子ひろばとは、主に0歳~3歳の子どもと保護者が来て、遊ぶ、他の利用者とおしゃべりする、地域の情報を得る、子育ての悩みを相談する、などができるところです。

BOUKEN どんどこは、国分寺市からの委託を受けて、認定 NPO 法人冒険遊び場の会が運営しています。 「プレイステーションは外遊びを主とする場所なので、今まではお子さんが歩けるようになってから遊びに来る人がほとんどでした。新しいプレイステーションは親子ひろばが併設されたので、生後1か月から利用可能です」と、BOUKEN どんどこ責任者の塩原真有美さん。

階段上って正面が BOUKEN どんどこ

中央のシンボルツリーは、子ども達がぶつかっても大丈夫なように柱に緩衝材を巻いてスタッフが作成

スタッフ手作りの段ボール製電車

おままごと用テーブルと椅子も手作り

窓から見える西武線。子どもが手を振ると運 転手さんが手を振ってくれることも

BOUKEN どんどこは、広いスペースがあるので、およそ6か月未満のねんねの赤ちゃんが過ごせるコーナーのほかに、室内でも体をつかって遊べるすべり台、大型積み木、段ボール製電車などがあります。スタッフ手作りの物が多く、温かい雰囲気です。

また建物が 西武線の横に位置しているため、窓から電車がよく見えるので電車好きのお子さんには絶好のスポットです。一番の魅力は、お子さんが親子ひろばでエネルギーを発散しきれなかったり、室内に飽きてしまったら階段を降りてすぐ外に遊びに行くことができること。これはプレイステーションに併設された親子ひろばだからできることです。

「BOUKEN どんどこを、地域の友達づくりに利用してほしいです。BOUKEN どんどこの隣にある『ふれあい』の部屋が活用されるなど、育児サークル等の活動も広がっていくと良いなと考えています」と塩原さん。

BOUKEN どんどこのスタッフは、全員子育て経験者。利用者の方々からは、「明るい人が多い」「話しやすい人が多い」と言われているそう。スタッフにはカウンセラー、助産師、管理栄養士もいて、ママ達との何気ない 会話から悩み事の相談になったりもするそうです。同じ建物内に相談室があるので個別に相談することも可能です。

OPENして1年目なので、まだ地域のイベント等には参加していませんが、これから、地域の様々な活動に参加したいとのこと。来年度はプレステまつりも行う予定だそうです。

塩原さんより「新型コロナウイルス感染症対策のため、今は、時間制限と人数制限があり、 食事はできず、ご不便をおかけしています。どなたでも気軽に遊びに来てください。2 階のBOUKEN どんどこでも、1 階の部屋でも、外でも遊べます。動きやすい服装で来ることをお勧します」とのことです。(2020 年 10 月現在)

 

塩原さんのぶんハピ 国分寺歴40年以上

ひろば責任者の塩原真有美さん

花沢橋近くの線路沿い遊歩道

電車好きの息子とベンチに座ってお団子を食べながら、よく電車を眺めました。息子が幼かった頃の良い思い出の場所です。

 

取材:ぶんハピリポーター

 

 

 

 

子連れのぶんハピポイント

幼児用のトイレや立ったままオムツ替えができるコーナーがあります。

おむつ替えコーナー 緑扉奥は幼児トイレ

トイレ前のピンクのマットは立ったままオムツが替えられるコーナー

授乳室と保温ポットがある調乳室も

右奥が授乳室、カーテンやドアを閉めて利用できます

 

基本情報

BOUKEN どんどこ

住所:国分寺市東戸倉 2-28-4

TEL:042-323-8550

開場日時:火曜日~土曜日(月・日・祝日は休み)

10:30~12:30  14:30~16:30

※2020年10月現在、親子、スタッフあわせて18名まで入室可能(6か月未満児は人数に入れない)新型コロナウイルス感染症の状況によって変更する場合があります。ご利用前にホ ームページをご確認ください。

ホームページ:www.boukenasobibanokai.or.jp

●チェックポイント
 おむつがえ  

*幼児用トイレ、駐輪場あり、駐車場無し(近くにコインパーキングあり)

生活クラブ子育て広場 ぶらんこ国分寺

木育を取り入れた良質なおもちゃが並び
会員制の安心感で親子がホッと出来る居場所

木製のおもちゃが並ぶ明るい保育スペース

ぶらんこ国分寺は西国分寺駅徒歩2分、1階に「生活クラブデポー国分寺店」があるビルの2階にあります。ドアを開けると、大きな窓から陽射しが差し込み、木を基調とした部屋には木製のおもちゃが置かれ、スタッフの優しい笑顔とともに居心地の良いスペースが広がっています。

こちらの子育て広場は、生活クラブ生協が事業主で、NPO法人ワーカーズ風ぐるまが委託を受けて運営しています。

※生活クラブとは生活協同組合の1つ、安心安全な食べ物を組合員に届けています。その他に福祉、エネルギー分野でも持続可能な生き方を提唱、その1つに子育て支援があります。

生活クラブと一緒にぶらんこの運営を担うスタッフは「ワーカーズ風ぐるま」のメンバーです。ワーカーズ風ぐるまは、国分寺で安心して住み続けられるまちづくりを目指しACT自立援助サービスや育児支援ヘルパー事業など地域に根付いた活動を幅広く行っているNPO。

読み聞かせの様子

スタッフの福山恵さんにお話を伺いました。
「ぶらんこ国分寺を利用するには、会員登録(年会費3,000円)と利用料(1回/300円)が必要になります。ぶらんこは、生活クラブの自主事業として行っていてひろばを運営する費用(専任のスタッフの人件費、水道、光熱費の固定費や消耗品など)をまかなうため、利用者にはぶらんこ会員になっていただいています。会員の利用と賛助の元に成り立ち、継続している子育て広場です。
どなたでも会員になれるので、新たな出会いの場になっていると思います。この広場の魅力の一つは、生活クラブの食材を使った食講座。例えば『野菜で作ろう子どもの好きな味』、『米粉クッキング』、『免疫力アップ子どもごはん』や年末に行われた『おせちづくり』等があります。

子どもと一緒に参加する食講座

子どもと一緒に参加することができ、終了後に皆で楽しく頂きます。毎回、『勉強になりました』、『美味しい!』と好評です。アロマや季節のイベントなども行っています」と福山さん。

「その他、木育にも力を入れています。木のおもちゃは、木の自然なぬくもりや変化にとんだ木目・香り・音など、五感を総動員して遊ぶことができます。幼いころから木に親しんでもらおうと、おもちゃコンサルタントの方と一緒に選んだ安全性や機能、デザインなどにこだわった木製のおもちゃをたくさん揃えています」とのことでした。

おもちゃコンサルタントと吟味したおもちゃの棚

会員のみの利用なので、同じメンバーで過ごすことで互いに親近感が湧き、安心感に繋がるのではないかと感じました。ぶらんこでは、利用会員向けの一時預かり「ひだまり」のサービスもあります。いつも遊びに来ている広場で馴染みのあるスタッフにみてもらえるのは、子どもにとっても親にとっても安心ですね。

2018年12月で1周年を迎えたぶらんこ。広場に来てくれている親子と一緒にぶらんこという場の成長も楽しみです。

 

福山さんのぶんハピ 国分寺歴6年

福山恵さん

殿ヶ谷戸庭園

紅葉の頃が特にいいですね。広いので歩きがいがあり、季節の楽しみもあり、癒されます。子どもも大人も楽しめる場所だと思います。

 

取材:ぶんハピリポーター

matsushita3

基本情報

生活クラブ子育て広場

ぶらんこ国分寺

住所:国分寺市泉町3-33-2西晴ビル203号室

TEL&FAX:042-312-2576(月-金10:00〜15:00)

開室日時:月~金 10:00〜15:00(祝日、夏季休暇、年末年始を除く)

毎週月曜 11:00〜 絵本の読み聞かせ

毎月第1金曜 計測日

毎月最終火曜 お誕生日会

定員:10組程度(満員の際は入室をお待ち頂く場合があります)

利用会員

年会費:利用会員 1家族3,000円/賛助会員 1口3,000円

対象:0~3歳(未就園)の親子

一回利用:1家族300円

フリーパス:1,500円/月

※見学、1日体験なども実施しています。詳しくはお問い合わせ下さい。

http://tokyo.seikatsuclub.coop/care/smp/raise/cat1600/bu_kokubunji.html

●チェックポイント
 おむつがえ 

音の葉 Home Concert

生後3ヵ月の赤ちゃんも立派に音楽鑑賞していました

小春日和で気持ちのよい10月19日、1歳9ヵ月の娘を連れて「音の葉Home Concert」にお邪魔してきました。西国分寺駅北口から徒歩6分ほど、姿見の池の近くにある「音の葉House」で開かれる定員17名の音楽会です。午前と午後の開催で、午後は主に大人の方が対象ですが、午前は小さい子どもと一緒に鑑賞できます。

この日の午前の部は満席。ほとんどが小さい子ども連れで、リピーターの方も多いようでした。私は娘とコンサートに来たのが初めてだったので、娘が最後までおとなしく聞いていられるかドキドキしながらも、久々にライブで音楽を楽しめることにとてもワクワクしていました。

コンサートはトータルで1時間ほど。クラシック音楽通ではない私でも曲や楽器に親しみを持って演奏を聞くことができました。娘も娘なりに楽しんでいたようです。私のペンを持って何をするかと見たら、ペンをフルートに見立てて吹く真似をしたりしていました。

かぼちゃプリンと山草茶を娘と仲良く分け合いました

 

休憩タイムにお茶とお菓子をいただきました(参加費に含まれています。お子さまは無料です。)。この日のお菓子は、かぼちゃプリン。素材を生かしたやさしい味で、おいしかったです。ここでのお菓子は全て「小さな台所」の豊田さんによるもの。観客の皆さんはそのおいしさをご存知だったようで、別売りで並べられていたクッキーはあっという間に完売でした。休憩中には、おしぼりが用意され、ふかし芋も振舞われました。子連れにはうれしい気遣いでありがたかったです。

大人はもちろん、子どもたちも心地よさそうに音を楽しんでいました。きっと、演奏家の方たちやスタッフの皆さんが、小さい子であっても一人の観客としてもてなしてくれたからなのでしょう。観客への思いやりにあふれたスタッフの方たちと演奏家のチームワークの良さが作り出す素敵な空間で、音のシャワーをたくさん浴び、お腹も心も満たされ、とても有意義な時間を過ごすことができました。いいリフレッシュにもなったので、是非また伺いたいです。

「音の葉Home Concert」には他にもいろいろな楽器の演奏家の方々がいらっしゃって、テーマ毎に違う内容のコンサートが開かれています。気軽に音楽に親しめるので、音楽好きの方にはもちろん、普段あまり演奏会に行かない方や子連れのママやパパ達にも、おすすめです。子連れで楽しめる「音の葉Home Concert」は、「音の葉House」の他、西国分寺の「クルミドコーヒー」や国立の「やま森カフェ」でも開催されています。

スケジュールなど、詳細については下記の「音の葉Home concert」のHPをご覧ください。

 音の葉Home concert   http://otonoha-concert.com

 

この日の出演

フルート 原田佳菜子 フルート 福田将史 ピアノ 細木原光紗

主なプログラム

スペインのフォリア (マラン・マレ)

里の秋~まっかな秋

♪ (おまけ)どんぐりころころ

3つのダンス (G・ショッカー)

取材:ぶんハピリポーター