武蔵国分寺公園「あそブンブン」

遊びのヒントが盛りだくさん
親子で豊かに遊べる公園の森

 

広い芝生や自然を感じられる魅力的な場所である一方、遊具が無いので小さな子どもが遊びにくいという声もあった武蔵国分寺公園。毎週木曜日の午前中、公園の森の中から元気な子どもたちの声が聞こえるようになりました。2012年10月から毎週、都立武蔵国分寺公園にプレイリーダーがやってくる「あそブンブン」の活動が始まったからです。

この公園の周りは高層住宅が建ち並び、乳幼児のいる家族が多く住む地域。活動は、口コミで広がり、お天気がいい日は、50組の親子(100名以上)の参加があるそうです。

落ち葉のプールでお母さんと一緒に大はしゃぎ

「以前から、ここで子どもが遊べる場作りが出来たらと考えていたので活動が実現できて嬉しい。」とNPO法人冒険遊び場の会代表の武藤陽子さん。

竹筒にどんぐりをころころ転がして、途中の穴に落ちるのをじっと観察

 

 

段ボールを使って電車ごっこやおままごと、木に張られたネットに飛び乗ってハンモックのようにゆらゆら揺られたり、落ち葉の下にいる虫を探したり…。遊具がなくても子どもたちは好奇心をいっぱいにして思い思いにこの森での時間を楽しんでいました。一緒に遊んでいたお母さんからも「子どもの好奇心に引っ張られて、私も毎回、たくさん発見があるんですよ」と嬉しそうに話してくれました。また、「引っ越してきたばかりで友達がいない」「1、2歳の子どもとどうやって外遊びをしていいかわからない」という悶々とした状態から抜け出すきっかけになったというお母さんも。

森の中のままごとは、葉っぱや木の実で遊びます

武藤さんからは「子どもを遊ばせなきゃという気持ちではなく、お母さん自身も自然の中で遊びを体感してみてほしい。」とのことでした。五感をフルに使ってのびのびと遊ぶ子どもの生き生きとした顔を見ると親は嬉しくなり、親の喜ぶ顔を見て子どもも嬉しくなるという良い循環をあちらこちらで目にすることができました。

外遊びのヒントがいっぱいのあそブンブン。小さなお子さんと一緒に楽しんでみて下さい。

 

※「あそブンブン」の活動は、NPO法人冒険遊び場の会の会員の会費で運営されています。会費は、子どもたちの豊かな遊びを支える同会の活動を続けていくための大事な資金源となっています。会員は随時募集中です。詳細は下記のHPをご覧下さい。

 

武藤さんのぶんハピ 国分寺歴 約25年

冒険遊び場の会代表 武藤陽子さん

国分寺プレイステーションとそこに遊びにくる子どもたち

プレイステーションは、自分の子どもと遊びに行き始めた20年前からハッピーな場所です。プレステに来る子どもたちは、私を親でも先生でもない存在だと思ってくれているので、ぼそっと本音を話してくれたりするんです。そんな彼らとおしゃべりする時が本当に楽しいひとときです。

 

子連れのぶんハピポイント

ゴザを敷いたスペースがあり、まだ歩けない赤ちゃんでも遊べるよう工夫されています。外遊びデビューにはピッタリの場所です。

「あそブンブン」の活動が終わった後、遊びに来た人同士で自然に声を掛け合いそのまま公園でお昼を食べていくことも。おにぎりなど簡単な食事を持参していくのがおすすめです。

会場である円形広場西側の森すぐ近くにオムツ交換台がありベビーカーで入れる多目的トイレがあります。

 

取材:ぶんハピリポーター

 

 

開催 情報

開催日時:毎週木曜10:00〜12:00

場所:国分寺市泉町2丁目
武蔵国分寺公園 泉地区円形広場西側の森

お休み:祝日と8月、年末年始はお休み
*他にお休みする場合があります。HPで要確認。
*雨天の場合は中止

アクセス:JR中央本線・武蔵野線「西国分寺駅」徒歩7分
JR中央本線・西武鉄道多摩湖線及び国分寺線「国分寺駅」徒歩10分
JR国分寺駅から京王バス(国立行き)「泉町一丁目」下車

運営:NPO法人冒険遊び場の会
members3.jcom.home.ne.jp/bouken_asobibanokai/


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遊びの出前 プレイキッズ

水曜日の午後、いつもの公園が
ワクワク冒険遊び場に

いつもの公園がプレイステーションに早変わり(窪東公園)

「今日は何をしよう」と目をキラキラさせる子供たち。そんな風景が見られる「プレイキッズ」は、 プレイステーションのエッセンスを地域の公園に届 ける遊びの出前。毎回、2,3 名のプレイリーダーが いろいろな遊びを準備して市内の4カ所の公園へ。

週1回近所の公園が、冒険遊び場、プレイステーションに変身します。現在は、国分寺市との協働事業 「子ども野外事業」 としてNPO法人冒険遊び場の会が運営しています。

落ち葉も遊び道具になる(なかよし公園)

プレイキッズのある水曜の午後は、火を使った遊び(消防署の許可を取って行っています)やナイフやのこぎりを使ったり工作等、自分の好きな遊びができます。
ある日は、木材をナイフで削って剣作り。出来上がったら当然、あちらこちらでチャンバラ遊びが始まります。
又、ある日は季節の草花の汁で天然染め体験。物を使わなくても、泥遊び・水路探検などなど公園にある ものすべてが遊びになります。

無心にかなづちを打つ子ども たち(けやき公園)

おやつは、「前の週に来た子どもたちがリクエストしたものを用意したり、その日に集まった子どもたちが好きなもの(バームクーヘン・竹ねりパン・焼きそば・焼きリンゴ等・・・)をプレイリーダーと一緒に作ったりします」。とプレイキッズ事業担当でプレイリーダーの兼田さん。

このような遊びは、毎年、12月に国分寺市が開催しているプレイリーダー講習会を受けてNPO法人冒険遊び場の会のスタッフとなった 地域のプレイリーダー(地域のプレイリーダーは、ほとんどが地域のお母さん達)が、子どもと同じ目線で子どもたちの遊びをサポートしてくれているから実現しています。今後は、市内にプレイキッズが開催出来る場所をもっと増やしていきたいとのことでした。

羊毛から紡いだ毛糸でボンボン作り(窪東公園)

 

今回の取材で学年を越え、学区を越えて、誰もが自由に自分の好きなように公園で過ごし、生き生きとした表情を見せる子どもたちを見ることができました。この活動が子どもたちにとって大事な場所を作っていると感じました。

 

 

 

 

兼田さんのぶんハピ 国分寺歴 約20年

プレイリーダー 兼田未加子さん

ファーマーズコーヒーの炭焼きコーヒーとコーヒー豆

疲れたときに良く行くのが、国分寺駅北口にある「ファーマーズコーヒー」。
炭焼きコーヒーを頼むと出てくる“炭火焼きコーヒー豆”をカリカリ食べるのが楽しみ。
ゆったりとコーヒーを飲むひと時も好きです。

 

 

 

子連れのぶんハピポイント

なにやら真剣な眼差し、板と竹で工作中(並木町公園)

中にひびが入ってとてもきれいな焼きビー玉 (なかよし公園)

火を使ったり、道具を使った普段では出来ない遊びがここでは色々出来ます。季節に応じたおやつも嬉しいですね。ただし、数に限りがあるのでご注意。幼児は保護者の付き添いが必要です。

 

 

 

 

 

取材:ぶんハピリポーター

 

 

 

 

施設情報

協働事業 「子ども野外事業」プレイキッズ開催情報

開催日時:毎週水曜日 14:00〜17:00

日吉町なかよし公園
住所 日吉町3-10

けやき公園
住所 小平市上水本町6-22-2

窪東公園
住所 東戸倉2-19-1

並木町公園
並木町3-2-10

*夏期・年末年始は、お休み

URL http://members3.jcom.home.ne.jp/bouken_asobibanokai/


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国分寺市プレイステーション

某ゲーム機のような名前、実はこちらが元祖!

常任プレイリーダーがいる
全国でも貴重な屋外の遊び場

西元町の史跡エリアに程近い住宅地で子どもたちに親しまれている「国分寺市プレイステーション」(通称“プレステ”)。普通の公園とは全く異なる不思議な雰囲気のある遊び場です。

プレステは、1982年に設立。当初は、京都の財団法人が運営していました。1998年に経営難のため財団が撤退。翌年、プレステ存続の危機を乗り越えようと、利用者や地域の方々から成る「国分寺冒険遊び場の会」が発足し、運営を受託。2000年に同会が法人格を取得し、「NPO法人冒険遊び場の会」として、事業を受託。2006年より指定管理者として事業を受託し、運営を任されています。

入り口のウッドデッキは、プレイリーダーの力作

一般的な公園と全く異なるプレステの一番の特徴は「プレイリーダーがいること」と理事の中村祐子さん。常時2名のプレイリーダーが子どもたちに適度な距離感で付き合ってくれます。安全管理を担いつつ、一緒に遊んだり、時にはケンカになることもあるのだとか(笑)。子どもの頃は自然の中で思いっきり遊んだという常任プレイリーダーの奥冨裕司さんは、子どもたちと「同じ目線で関わる」ことを大切にしていると話してくれました。

また、ここでは火が使えることも大きな特徴です。子どもたちのリクエストに応じて火起こしから、料理、焚き火、焼き芋、釘ナイフや焼きビー玉作り等、様々な「火を使った遊び」が出来るとのことでした。

プレステ内の工作台やベンチもすべて手作り

そして、常に変化している遊び場だということ。子どもたちが穴を掘ったり、基地をつくったり、プレイリーダーがネットを張ったり、カフェをつくったりと毎日どこかが変化しています。その変化を見つけるのもここに来る楽しみのひとつといえます。子どもたちの遊びを大事にするプレステは、前日に遊んだ続きが翌日にもできる貴重な場所です。

「初めて遊びに来た子は、まずはプレイリーダーに気軽に声をかけてほしい※」と奥冨さん。※プレイリーダーの胸には呼んでもらいたい名前が書いてあります。ちなみに奥富さんは、「ユウジ」です。

子どもだけでなく大人にも遊びの「原点」を気付かせてくれる、現代ではとてもありがたい場所だと思いました。子どもが刺激を受け、やりたいことを見つけて遊べる魅力的な空間です。是非、足を運んでみてください。

子どもたちに大人気の大きなネット

倉庫の材料や道具も子どもたちが自由に使えます

 

理事の中村祐子さん

中村さんのぶんハピ 国分寺歴 約50年

七重の塔跡地

史跡エリアを散歩するのが好きです。特に桜の時期はきれいですよ。

 

常任プレイリーダーの奧冨祐司さん

 

奥冨 さんのぶんハピ 国分寺歴 2年半

クルミドコーヒー

実はカフェが苦手なのですが、ここは行きやすいです。
子どもも楽しめる雰囲気なのがいいですね。
おたカフェとその付近も好きです。

 

子連れのぶんハピポイント

・ 子ども(幼児には付き添いが必要)と保護者は誰でも無料で利用できます。主に平日の午前中は乳幼児の親子連れ、午後には幼稚園児や小学生が訪れ、週末には家族連れが多いそう。

付き添いのママたちの子育て     応援カフェがOPEN  

・ ママの子育て応援カフェでは、コーヒーと紅茶が100円で飲めます。普段の子育てで相談したいことなどを話せる場にもなっています。

・「パパの日」 毎月第4日曜日

持ち寄った食材で燻製作りや野外料理、木工作などを体験できると人気です。もちろんママの参加もOK。参加費100円から500円くらい(内容によって違います)

・「プレイステーションまつり」 毎年10月頃に開催

例年約1500人が参加する一大イベント。子どもたちが企画から参加しています。

・思いきり遊ぶためには、親子共に汚れてもいい服装で行くことをおすすめします。

取材:ぶんハピリポーター

 

施設情報

「国分寺市プレイステーション」

TEL:042-323-8550

住所:国分寺市西元町3-26-35

開場時間:火~日曜 10:00~17:00

休場日:月曜、祝日、第1・3・5日曜、

年末年始(12/28~1/4)

 

アクセス:JR国分寺駅 南口より 徒歩15分

JR西国分寺駅 南口より 徒歩20分

http://members3.jcom.home.ne.jp/bouken_asobibanokai/

http://kokubunjiplaystation.blog.fc2.com/


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●チェックポイント
おむつがえ* オムツは、プレイステーション内に ベンチや台が点々とあり、そこで替えられます。