松本園製茶工場  *2018年7月 移転

美味しいお茶作りに土からこだわり
オリジナルブランド国分寺茶を製造・販売

店舗の緑茶色のひさしと瓦が目を引く

府中街道に沿いにある日本茶専門店の松本園。お店の横の道を入っていくと製茶工場があり、さらにその先にはお茶畑が続いています。都心に近い茶畑ということでお茶摘みの時期は、毎年テレビ局や新聞社などから取材依頼があるとのこと。

三代目当主で茶師の松本信一さんと奥さまの美津子さんにお話を伺いました。

住宅地の中に広がる茶畑

 

もともとは野菜畑だった畑を、お母さまのご実家がお茶屋さんだったこともあり、茶畑へと徐々に移行していったとのこと。その後、製茶工場を建て、昭和34年にはお茶の栽培から販売までを一貫して行う店舗をスタート。開店当初は、まわりにお店がほとんどなかったため近所の要望で卵やお醤油、アイスクリームなども販売していたこともあったそう。またその当時から通信販売も行い、全国へお茶の発送をしていたそうです。

平成10年に「全国観光土産品連盟推奨品」に認定

国分寺茶は、100g1000円~1500円台の煎茶とのこと。温かい緑茶は、もちろん美味しいのですが、暑い季節の冷茶もおすすめとのこと。水出しの緑茶は、カフェインが少ないので小さいお子さんも飲めるとのことでした。

国分寺茶は、市内のJA「ムーちゃん広場」や西国分寺駅改札口前に出店している「しゅんかしゅんか」、お鷹の道にある「おたカフェ」国分寺駅北口にある「めぐるみlabo & cafe」で購入できます。また市内では「おたカフェ」、「胡桃堂」で国分寺茶を提供しているそうです。

また、国分寺まつりや日立製作所中央研究所の庭園開放にも出店しているとのことでした。
以前は、市内の第六小学校と第九小学校の3年生の総合学習でお茶摘み体験があったとのこと。残念ながら、小学校との日程調整が難しくなり数年前になくなったそうです。現在は、国分寺市内の小学校給食で、国分寺茶を使ったゼリーなどが出されているとのことでした。

お店では、煎茶、ほうじ茶、玄米茶、くき茶などのお茶と急須などの茶器も販売

おいしいお茶づくりのこだわりは、お茶に適した畑の土作りと40年以上の経験をもとに製造工程の最後は機械任せにせず、必ず自分の手で茶葉を調整することという信一さん。国分寺茶は、茶葉の美しさよりもお茶の味を大事にした深蒸し製法とのこと。お茶の美味しさは、品評会の味部門で優秀賞を獲得しているとのお話しからも証明されています。

今後の夢をお聞きしたところ「これからもおいしいお茶をつくり続けたい」と信一さん。国分寺に生まれ育った奥さまの美津子さんは「もっと国分寺茶を普及させたい。そして、急須でいれたお茶の美味しさを知って欲しい」とおっしゃっていました。

取材に伺った時、まず「国分寺茶」を淹れていただきました。濃い緑色の緑茶は、苦みはなく甘味とこくがありました。良い意味でクセになる味です。市内の人はもとより、人から贈ってもらって飲んだ方が、自分でも購入したいと注文するなどリピーターや口コミのお客さんが多いというのがよくわかりしました。真空パックでパッケージされたお茶は軽く、日持ちもするので帰省時や海外へのお土産にする方も。今回の取材で、お茶職人である信一さんからは美味しい味を追求する情熱とそれを支える美津子さんからは「国分寺茶」への深い愛情を感じました。

 

松本さんご夫妻のぶんハピ  国分寺歴  共に50年以上

松本信一さんと美津子さん

 茶畑の手前にあるお花畑と茶畑越しの富士山

「春は茶畑手前のお花畑で桃・桜・山吹が咲き鶯の声が聞こえるとき、冬は茶畑の東側から西方向を見ると富士山が茶畑の上に見えるとき、心が癒されます。茶畑の横の道はお散歩コースにお勧めです。」

 

 

取材:ぶんハピリポーター

 

 

 

お店情報

松本園(製茶工場)

TEL:042-321-1668

FAX : 042-321-8548

住所:国分寺市東戸倉1-6-3

営業時間:9:30〜18:30

定休日:日・祝日、年始3日間

www.kokubunji-cha.com