焙煎珈琲 いずみや

好きなヴィンテージカップを選んで
店主とのおしゃべりが楽しめる珈琲店

赤いシェードと木の看板が目印

赤いシェードと木の看板が目印

今でも住宅の間に畑が点在し、昔のたたずまいを残す東恋ヶ窪。「けやき公園」や「孫の湯」にも近い住宅街の一角に、2015年1月「焙煎珈琲 いずみや」がオープンしました。

約三十年前、実はこの場所には、オーナーの武井理恵子さんのご両親が親戚に貸していた、お菓子やさんがありました。正面にアイスケースが置いてあるような、“昭和のお菓子やさん”で、屋号は「いずみや」だったといいます。

三鷹市でラーメン屋を営んでいたご両親の姿を見て育ち、早いうちから自然に「自分も店を持つ」と決めていた武井さんは、結婚後、神奈川に住んでからも夢を実現するために喫茶店開業のスクールに通い、準備を進めました。卒業後は喫茶店で修行を積み、いよいよ店舗を探し始めた時、武井さんの頭に浮かんだのが、その時には既に更地になっていた国分寺の「いずみや」の土地でした。お菓子やさんはもうありませんが、同じ場所でお店を開くのだから屋号だけでも残したい、という武井さんの思いもあり、店名は「珈琲焙煎 いずみや」となったのでした。

店内で目を引くアイスコーヒー用のウォータードリッパーは、12時間かけてコーヒーを抽出

店内で目を引くアイスコーヒー用のウォータードリッパーは、12時間かけてコーヒーを抽出

赤いシェードが目を引くお店のドアを開けると、意外にもそこには地下に伸びる階段が。ゆっくり降りてまた扉を開けると、美しい一枚板のカウンターと背の高い水出しコーヒー抽出器が目に飛び込んできます。この一枚板とは運命の出会いだったそうで、まるであつらえたかのようにぴったりと抽出器が収まっています。店舗は地下になりますが、上部の窓から取り込んだ柔らかな光とヴィンテージのファイアーキングのカップなどに囲まれて、とても居心地が良い空間になっています。

珈琲を注文すると、カウンターの奥に並ぶヴィンテージのカップから、好きなものを選べます。珈琲のお供には、定番のシフォンケーキやパウンドケーキがおすすめです。取材ではシフォンケーキをいただきました。生クリームがきれいに乗せられ、さらにメイプルシロップがかけられます。きめが細かくしっかりした生地は口溶けがよく、思わず笑みがこぼれるおいしさ。ほろ苦い珈琲との相性は抜群でした。

お店には、お菓子屋さん時代の「いずみや」を知る近所の方から高校生、子育て中の若いママなど、幅広い年代のお客さんが訪れているそうです。武井さんご自身が保育園と小学校に通うお子さんを持つお母さんということから「ママたちがのんびりできる場所を提供したい」という想いがあり、「小さいお子さんがいるお母さん方にもぜひ来てほしい」とのことでした。

「おばあちゃんになるまで、ここでお店を続けたい」という武井さん。珈琲を飲みたいな、と思ったときに、いつでもふらりと立ち寄れる。そんな身近な珈琲屋さんとして、これからもこの場所に、あり続けるでしょう。

珈琲を注文すると、カウンターの奥に並ぶヴィンテージのカップから、好きなものを選べます

珈琲を注文すると、カウンターの奥に並ぶヴィンテージのカップから、好きなものを選べます

シフォンケーキ(400円)は、横浜で修行したお店の師匠直伝レシピで武井さんが作るプロの味

華奢で優しげな外見からは想像できないような、情熱と行動力を持つ武井さん。取材中は、人と人、物と人とが、武井さんを軸にして引き寄せられていくびっくりするようなエピソードが尽きませんでした。ここで全てを書ききれないのが残念ですが、是非、カウンター越しに武井さんから直接お話を聞いてみてください。お子さんが大きくなったら、「夜の部としてマジシャンを呼んでお酒を提供する予約制のマジックバーをやりたい」とのこと。武井さんの話す「やりたい」は、必ず実現されるのだろうなあ、と思って今から楽しみです。

 

武井さんのぶんハピ  国分寺歴 約1年

店主の武井理恵子さん

店主の武井理恵子さん

お店周辺の環境と子どもたちの遊ぶ声

お店の周り、畑が多く残っていて緑が多いので、このあたりが好きです。(笑)近所の子どもたちが遊ぶ声が聞こえるのもとてもいいですね。子育てに良い環境だな、と思います。開店して以来、店にいる時間が長く、市内の色々なところにあまり足を伸ばせていないので、これからぶんハピを増やしたいですね。

 

子連れのぶんハピポイント

子ども席小さいお子さん用のおもちゃあり。

カウンター席以外の低いテーブル席はお子さん連れの方におすすめです。

素材にこだわった「月とフクロウ」の焼き菓子も販売しています。

 

取材:ぶんハピリポーター
青木さん2

お店情報

焙煎珈琲いずみや

住所: 国分寺市東恋ヶ窪3-35-3

営業時間:11:00〜18:00

定休日:土曜、日曜、祝日

URL: http://izumiyabe.exblog.jp

 

●チェックポイント
*段差有り 

クルミドコーヒー

絵本の中にいるような空間で
丁寧に淹れた水出しコーヒーを

入り口から見上げた店内。   ペンダントライトやクルミ割り人形などひとつひとつにこだわりを感じます 

クルミドコーヒーは、オーナーの影山知明さんが「地域に開かれたカフェを」と2008年10月にオープン。店内は大きな木の根元にあるカフェをイメージしたそうで、木のタイルやステンドグラスのペンダントライトなど素材にこだわったインテリアが目を引きます 提供されるコーヒーはすべて水出し。地下1階で朝から約8時間かけて1滴ずつ抽出されるコーヒーは、雑味がなく、すっきりとした味わいです。10:30~12:30は「朝のコーヒー」(その日おすすめのコーヒーを550円でおかわり自由)、日が沈んだら「ノッチェロ・オレ(750円)」(クルミリキュール入りカフェオレ)などのメニューが登場し、朝と夜で違った楽しみ方ができます。

スイーツの定番は、毎朝お店で焼くケーキに好みのアイス2種類をサンドしたクルミドケーキアイス(450円)とレアチーズ(500円)で、お店がオープンしたときからある人気メニュー。季節ごとの限定スイーツも登場するので、スタッフと会話をしながらおすすめを聞いてみてもいいかも。

クルミド珈琲(650円)

ほとんどのメニューは「小さなキミへ」「小さかったキミへ」に分かれており、「小さなキミへ」と書かれているものは子ども用で、大人と同じものを小さいサイズでお出ししています」と店長の吉間久雄さん。

クルミドケーキアイス(450円)

木、鉄、ガラス、石などの素材にこだわった内装は、メニューと同じく「子どものときから本物に触れてほしい」との想いから。お客様として迎えている雰囲気が子どもに伝わるからか、店内にあるクルミド文庫の本を読んだりして、あまり騒がず思い思いに過ごしているようです。日が沈むとキャンドルの明かりで大人のカフェを演出しているそうなので、夜のクルミドコーヒーにも行ってみたいです。

 

各テーブルに「ご自由にどうぞ」と書かれたクルミ(長野県東御市産)が♪

天井が高い2階席。大きな窓から射し込む自然光が心地良い

 

吉間さんのぶんハピ  国分寺歴 3年

店長 吉間久雄さん

武蔵国分寺公園やお鷹の道&イベントでお客さんと出会うこと

武蔵国分寺公園やお鷹の道がいいですね。「おたカフェ」が好きでよく行きます。イベントに出店した際、いつもお店に来てくれるお客さんと出会うのもハッピーです。

 

子連れのぶんハピポイント

平日の午前中は、比較的ゆったりしているので子連れで訪れるのには良いと思います。本好きのスタッフがセレクトする絵本の棚「クルミド文庫」は、子どもはもちろん大人も楽しめる絵本を季節に合わせてそろえてあります。
また月1回、蓄音機コンサートも行っています(無料。出入り自由)。
詳しくはブログツイッターで。

取材:CHEERS

お店情報

クルミドコーヒー

TEL:042-401-0321
FAX:042-401-0322

住所:国分寺市泉町3-37-34 マージュ西国分寺1階
営業時間:10:30~22:30(ラストオーダー22:00)
定休日:木曜

アクセス:JR西国分寺駅から徒歩1分
駅改札を出て左手(南口)、ロータリーに出てすぐ右手方向
いずみホール真裏の位置

http://kurumed.jp/

http://ameblo.jp/kurumed/

https://twitter.com/#!/kurumed

●チェックポイント


*階段がありますが、 スタッフが運んでくれます
*子どもメニューあり・平日のみ予約可能