新しい農業の形を水耕栽培で実践
家庭でも手軽に出来る体験講座も
西国分寺駅から徒歩2分、住まいるプラザの3階。入口はまるで普通のオフィス。中に入ると、植物に与える水の循環する音がきこえ、10畳ほどの空間には実に約7、8種類の野菜が栽培されています。
ここは、家庭でできる簡単な水耕栽培から、植物工場の管理技術者養成まで植物工場に関することを幅広く学ぶことができる施設です。また、高度化農業を学ぶ、グリーンベジタブル検定講座なども開催され、受講生はすでに100名以上いるとのことでした。
一級建築士でもある社長の池田弘さんは、10年前に大手町にあるビルの中にある植物工場を見学したことから、将来必ず必要となる技術だと確信し、自ら水耕栽培を学び技術を習得、そしてこれを広めるため2007年に植物LABOを設立しました。
水耕栽培は、窒素、リン酸、カリウムなどを含む養液と光で野菜を栽培します。土耕だと収穫まで約3か月かかるところが、水耕だと定植して20日で収穫。年間約18回収穫できる計算に。しかも農薬は不使用。季節を問わず、狭いスペースでどこでも栽培できることが最大の特長です。
驚いたのは、葉物に限らず根菜もキャベツも栽培できるということ。水耕菜園スクール※で学んだ生徒さんたちは、家庭で水耕栽培を楽しんでいろいろチャレンジしては報告してくれるそう。60代女性でスクール最高齢の生徒さんは、何とスイカまで水耕栽培したそう。芽が出るとそれを大きく育ててあげたくなるとか。
※ 植物LABOでは、水耕菜園スクールで手軽に水耕栽培を学べる「楽らく水耕菜園コース」、「生きがい教室コース」などがあります。詳しくはHPをご覧下さい。
今、植物LABOでは、横にした蛍光灯の下で栽培するのだけでなく、蛍光灯を縦に立ててその四方で立体的に野菜を栽培する装置に取り組んでいるそうで、限られたスペースで収穫量を増やせる様に挑戦しているとのことでした。
ここで実際に栽培し、収穫したリーフレタスなどは、週3日、西国分寺の改札を出てすぐのところに出店している「にしこくマルシェしゅんかしゅんか」に出荷しているそうです。
「ここ植物LABOから水耕栽培をもっと広めていきたい。国分寺といえば水耕栽培と言ってもらえるようになりたいですね」と池田さん。 「2020年の東京オリンピック開催時には、選手村に植物工場をつくりたい」、「小学生の夏休みの工作に水耕栽培はどうか」と池田さんの夢やアイディアはいろいろ広がっていました。これからますます注目される新しい農業の形です。
近い将来、「いろいろな場所で水耕栽培を見かけるようになったね」って言える日がくるのが私も楽しみです。
池田さんのぶんハピ 国分寺歴約4年
西国分寺駅周辺にある飲食店
武蔵国分寺公園での太極拳
西国分寺駅周辺には馴染みの飲食店がたくさんあって住んでる八王子より国分寺のほうが愛着があるんだよね。
「串焼きBAR 芳一」は3時からやってて安くておいしい、「手打ちうどん 瓢六」は開店当時から通ってます。「カレーハウス すぷーん」もよく行くし、「ラーメン屋 幸軒」は出前をお願いした4年前からの付き合いです。他にも「Lacuna」はランチが美味しくておすすめ。
武蔵国分寺公園でときどき太極拳をやっています。今では国分寺は地元のようです。
取材:ぶんハピリポーター
施設情報植物LABO 株式会社アイ・エム・エー TEL/FAX:042-313-9615 住所:国分寺市西恋ヶ窪 1-36-3 住まいるプラザ 3F 開館時間:10:00〜17:00 定休日:木曜日・日曜日 アクセス:JR西国分寺駅より徒歩2分 |
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