雑誌と子どもの本が充実している情報センター
利用者に寄り添う司書のサポートが嬉しい
東京都立多摩図書館は、平成29年1月29日西国分寺に移転開館しました。壁面にはガラスが多く用いられ、館内には木がいたるところに使われて、温かみのある居心地の良い空間です。都立図書館は、調べものをする方がいつでも資料を利用できるよう個人への貸し出しは行っていませんが、館内では誰でも自由に閲覧できます。
都立図書館は、都内に2つあり、広尾にある中央図書館と多摩図書館とで機能・サービスを分担しています。多摩図書館では、雑誌と子どもの本を中心としたサービスを行っています。雑誌は「東京マガジンバンク」として約18,000タイトルを所蔵し、そのうち約6,000タイトルの雑誌は誰でも自由に閲覧できます。様々なジャンルの雑誌がありますが、特に女性誌は充実していて約100種類あります。それぞれ1年分の雑誌を閲覧できます。
子どもの本は、幼児向けの絵本、大型絵本、小中高生向けの物語・小説はもちろんのこと、外国語(英語と中国語、朝鮮語を中心に約60言語)で書かれた本や、中高生向けの職業案内や進学資料、などもあります。
また、中央図書館が貯蔵している書籍を取り寄せることもできます。
「特定の本や雑誌を利用するときは、まず蔵書検索端末を使うことをお勧めします」と児童青少年資料担当の飯塚さん。読みたい本の場所が地図で示されるので、見つけやすいそうです。「調べ方がわからない、自分にどんな本があうかわからないなど、わからないことは何でもカウンターにいる司書にご相談ください。最近では、昔読んだ本の題名がわからないから探して欲しいという相談などもありました。いつ頃の本でどんな内容かなどを伺い一緒に捜すお手伝いもできます。また、電話やメールでの相談も受け付けていますのでご利用下さい」とのことでした。
児童書や絵本は、図書館を入って右奥の「こどものへや」にあります。この部屋は書棚も掲示も子ども向けに低くなっています。「こどものへや」にある本はすべて司書の方が1冊ずつ目を通し、厳選して置いているそうです。奥にある「えほんのこべや」ではくつをぬいでゆったりと座りながら読み聞かせを楽しめます。
多摩図書館では、定期的におはなし会や映画会を開催しています。
国分寺市のグローバルフェスタや国分寺まつりの時に関連イベントや館内ツアーなども行ったそうです。
「国分寺市に移転して2年。定期的に利用される方が増えてきました。利用してくださっている方々がより快適に使えるように、さらに多くの方に都立図書館を知っていただくように、今後も工夫を凝らしていきたいです」と飯塚さんが熱く語ってくださいました。
2つしかない都立図書館のうちの1つが自分の住んでいる市内にあるというのは、幸運なことだと感じました。平日は21時まで開館しているし、市立図書館がお休みの日も開館しているので、両方を上手に使いたいと思いました。
子連れぶんハピ
・「こどものへや」入り口右奥に授乳室と親子トイレがあります。おむつ替えもできます。
雑誌・本は閲覧室のどこに持って行っても良いので、「えほんのこべや」で寛ぎながら、親子それぞれ好きな本を読むこともできます。返す場所が分からなくなったら、返却用ブックトラックに戻せば大丈夫です。
・都立図書館HPの「外国語の子供の本」に言語別ブックリストがあります。
・「しずかなひととき」という乳幼児向けの冊子を無料配布しています。乳幼児への読み聞かせにどんな本を選び、どう読んだらよいか、参考になります。
・平日の午前中は乳幼児連れでゆったり落ち着いて過ごすのにおすすめです。
飯塚さんのぶんハピ 国分寺歴 1年7ヶ月
利用する親子の姿と子どもの笑顔
「カウンターにいると、親子で本に親しんでいる様子が見られ、HAPPYをおすそ分けしてもらっています。また、探していた本を受け取った子どもの表情や感謝の言葉にもHAPPYを感じます」