光公民館 「幼い子のいる親のための教室」

ママたちの「ほしい、やりたい」を形にし
地域で支え合う仲間との出会いを生む教室

光公民館の米光雪美さんにお話しを伺いました。

 

広々として明るい保育室

Q1.講座の特色

「昨年のテーマは、『地域で育つ親と子の暮らし』。地域で子育てを支え合える仲間づくりが目標です。世田谷区で子育て支援のNPOの理事長も務める、石山恭子さんを講師に招き、座学だけではなくワークショップやフィールドワークも体験しました」

 

Q2.講座の内容・進め方

子どもたちに大人気のすべりだい

「子どもの発達についてのお話しを 聞いたり、自分を知るためのワークショップやセルフケアとしてのヨガなども行いました。また、保育室がお休みの時期には、チームに分かれて仲間同士で預け合いをして、それぞれが1時間ずつ応急救護や災害時のアウトドア知識を身に付ける講座を受けました。この預け合い体験を機に、別のときにも預けあいができる関係が築かれたようです。

その他には、お母さんたちがほしい子育てに役立つマップを、フィールドワークを通して作りました。できたマップは配布もされ、こうした成果物ができるということが、やり遂げた喜びや自信につながっていると思います。みなさん、アイデアが豊富で、『子どもと動くことが増えてくると、電動自転車について知りたい』というニーズから、公園で乗り比べをしたり、いつごろ買うといいのかなどを調べてまとめることもしました」

 

絵本や電車、おままごとセットなどが見やすく揃えられています

Q3.保育室について

すべり台や井形ブロック、電車やままごとセットなどがあります。

講座の初めには保育室の進め方や保育のしかたなどについて、保育者からの説明があります。

 

Q4.教室後の自主グループ活動について

絵本や電車、おままごとセットなどが見やすく揃えられています

「いつくかの自主グループがあり、みなさん仲良く活動されています。公民館まつりでも『貢献できることをしたい』と、保育室でのポップコーンつくりや、自分たちの子どもが来たドレスや衣装を集め、背景も用意しての“ハロウィン撮影会”など、楽しく参加してくれました。『幼い子のいる親のための教室』での1年間で築かれるつながりは後々までつづいているようで、お父さんたちも一緒に集まったりと、とても楽しそうです」

 

参加希望者へのメッセージ

「15回連続の講座なんて続けられるのか、と心配な方も多いと思います。『生んだばかりの子と離れてよいものか?』、『保育室に預けてよいのか?』 みなさん、同じ思いで申し込んでいらっしゃいます。

講座は一回2時間ですが、子どもと離れる解放感、講師や仲間の話を聞き、語り合うことで自分を見つめることができます。辛いことは一人で抱え込まず相談にのってもらうことができ、嬉しいことは何倍もの喜びになります。かけがえのない仲間ができると思います。是非、近くの公民館へいらしてください」

 

リポーターの感想

お話の端々から、お母さんたちと米光さんら公民館の担当の方々との温かな信頼関係を感じました。現在の講座メンバーも自主グループのメンバーも、アイデアが豊富で楽しそうなのは、「なによりも、お母さんたちが元気になること。すべてはそこからです」という米光さんたちの想いが届いているからこそなのだな、と感じました。

 

取材:ぶんハピリポーター


恋ケ窪公民館 「幼い子のいる親のための教室」

「じぶん」を見つめ
生き方・家族・子育てを前向きに考える場

1階が図書館で2階が公民館

恋ケ窪公民館の保育室担当の萩野可奈子さんにお話しを伺いました。

 

Q1.恋ケ窪公民館での講座の特色

教室のあとはピクニック気分でランチができる公民館の中庭

 

「今年度は、全回を通して『母でもなく、妻でもなく、自分自身を考える時間をもつこと』をテーマにしています。教室の内容はアサーティブというコミュニケーション技法を学ぶことが主ですが、地域のお役立ち情報・ヨガ・食育・キャリアを考える・交流会なども組み込んでいます。

また、毎年教室と並行して、おすすめの遊び場やレシピ、子育てアイテムがまとまった冊子作りもしています。恋ケ窪公民館は全面人工芝の広い中庭があるのが特色なので、参加者は教室後にランチをして帰ることもあります」

ママたちのおすすめ情報が詰まった冊子

※アサーティブとは?
アサーティブ(自己表現・主張)トレーニングとは、アメリカの人権運動、女性解放運動のなかで生まれたコミュニケーションのための教育法です。自分の感情や考えを素直に伝えて、「自己を尊重し、相手も尊重する」という考え方・態度により、対等で良好な人間関係を築いていこうとするものです。単なる言葉のテクニックではなく、自分のコミュニケーションのパターンや性格の傾向に気づき、無理なく自分に使える表現を身につけていきます。(NPO法人 ウィメンズ・サポート・オフィス 連 講座案内より引用)

 

Q2.講座の内容・進め方

保育の日は、子ども達のために保育室外の廊下に長いじゅうたんが敷かれます

「教室の講座は、全回を通してアサーティブの講師にお願いしていますが、講座内容によって栄養士の方や地域情報に詳しい地域コンシェルジュの方など専門の方もお迎えしています。講義の進め方も、講師による講義だけでなく、話し合い・自分自身の振り返り・グループワークなど、講座の内容によってさまざまです。ヨガをすることもあれば、親子交流会でハロウィンパーティーやクリスマス会など、季節感を取り入れたイベントを行うこともあります。教室の内容はほぼ決まっていますが、もう少し深く話を聞きたいなど参加者の希望があれば、講師に相談することもあります」

 

子ども達の大好きなおもちゃがたくさん

Q3.保育室の施設について

「すべり台などの大型の遊具はありませんが、お布団やたくさんのおもちゃ(大きなブロック、おもちゃのついたベビーサークル、ままごとキッチンやミニカーなど)があります。また、保育室には大きな窓があり、そこから車や人が通るのを見るのも子ども達の楽しみのひとつです」

 

Q4.教室後の自主グループ活動について

「現在、保育室を利用しているグループは『ともとも』、『あさがお』、『SBちょきちょきず』の3つです。公民館祭の参加や、共催講座の企画、運営、メンバーの得意なことを教え合うなどの活動をしています。保育室を卒室した子どものお母さん方も、不定期で集まって自主グループとして活動をしています。教室が終了した後は、ほぼ毎年自主グループとして活動しています」

 

参加希望者へのメッセージ

「子育てをしていると、自分のことはつい後回しにせざるを得ない時も多いかと思います。自分に焦点を当てる時間を持つことで、『私は何がしたいのか』、『私はどう思うのか』と自分を見つめなおす時間になり、時にリラックスできる時間になります。また、講師に話を聞いて、勉強し、大人同士で意見を交換しあうというのは、なんとも新鮮でワクワクできる時間になります。こういった長期講座や自主グループに保育をつけられる予算が出ている市は少ないと思います。子育て世代のコミュニティーを大切にする国分寺市に住み、子育てしている方は是非活用して頂きたいと思います。
自分のことや生き方・家族のこれからをしっかり考えていくと自信が持てるようになり、子育てにもこれからのことにも前向きに取り組めるようになります。親子で気軽にリフレッシュできる親子ひろばとはまた違う、自分を見つめ直せる大人だけの時間がもてる公民館保育室。どちらの良さも是非ご体験ください」
 
リポーターの感想

教室の講座にヨガがあることに驚きました。じっくりと自分のこころとからだ、両方に向き合える教室なのだなあと感じました。また、参加者の方のおすすめがたっぷり詰まった冊子は、知りたい情報が満載で、私も「この冊子、欲しいなあ」と思ってしまいました。教室後の中庭でのランチで、更にお母さん同士で話が深まり充実した時間が過ごせるのではと思います。

 

取材:ぶんハピリポーター