おはなしグループ 「おはなしポケット」

「おはなしポケット」さんのおはなし会にいってきました

図書館職員による読み聞かせ  数年前からおはなしポケットさんのお話し会に職員も参加

おはなしグループ紹介の第3弾です。
本多図書館 おはなし室 毎月第1・3水曜日 15:00〜16:00
で行われている、おはなし会「おはなしポケット」さんに伺いました。
Q1. いつから活動されていますか?活動を始めたきっかけは?

 本多図書館が出来るときにお話し会を行うスペースを作って欲しいと言う要望を仲間と出しました。本多図書館が出来たときから現在まで活動を続けているので来年の7月で30年になります。

 

Q2、図書館以外の活動は?
声をかけて頂いたらどこにでも出向き、“おはなし会”をしています。
市内の小学校・子ども家庭支援センター・児童館・老人会などに行きました。
継続して行っているところは、子どもたちの成長が見られて嬉しいです。
小学校は、授業の一環として、PTA行事、放課後子どもプランなど、目的が異なるので合わせて内容を考えています。
他に、青少年育成地区委員の方と役割分担しながら「お月見会」や季節の行事を行うこともあります。

 

Q3、子育て中の親御さんにおススメの本はありますか?
「まるまるまるの本」(作・絵:エルヴェ・テュレ、訳: 谷川俊太郎 ポプラ社)

 

手遊びを一緒に楽しむ親子

Q4.おはなし会にまだ行ったことがない親子に向けたメッセージ、またみなさんの活動に参加したいと考えている方へメッセージをお願いします。

絵本と子どもを通して、だれでもが仲良くなれる場所です。季節の行事も大切にしています。
ほっこりした気持ちになれますよ。はじめの一歩は、親子一緒にどうぞ。
お知らせを兼ねた新聞「おななしポケット」を毎月第三水曜日に発行しています。

 

<取材日のプログラム>

手遊び 「ひげじいさん」
絵本 「ようちえんいやや」(作・絵:長谷川義史 童心社)
絵本 「よーい どん」(作:中川ひろたか 絵:村上康成)
手遊び 「いわしのひらき」
絵本 「やまのかいしゃ」(作:スズキコージ 絵:片山健 架空社)
工作 「かぼちゃの顔をつくろう」
わらべ歌 「くまさんくまさん」

 

蓮實さんのぶんハピ(国分寺歴 38年)

おはなしポケット代表の蓮實麗子さん

本多公民館の喫茶室&本多図書館とおはなしポケット
喫茶室は、できた当初から関わってきました。
老若男女だれでもが、気軽に立ち寄ることが出来ます。子連れでも一人でもOK。温かく迎えてくれます。お勧めは、お昼のお弁当。早めに行かないと無くなります。後は、もちろん本多図書館とおはなしポケットです。

 

 

おはなし会の時間になると可動式の壁が現れ、あっという間に乳幼児コーナーがお話し室になります。小さな子を連れたお母さんや幼稚園児、小学生が次々にやってきます。子どもたちひとりひとりを優しく迎えるスタッフの方々。おはなしやわらべ歌などを通していろいろな年代の子どもたちが集まれる貴重な場所だと思いました。おはなしポケットさんのお話し会は、親戚の家に遊びに来たような居心地の良さと安心感があり、久しぶりにゆったりと楽しい時間を過ごすことが出来ました。

 

取材:CHEERS

 

 

施設情報

本多図書館

TEL:042-324-2022
FAX:042-322-8202

住所:国分寺市本多1−7−1

「おはなしポケット」のおはなし会
開催日時:第1・3水曜 15:00〜16:00

アクセス:JR国分寺駅北口から徒歩8分。

JR国分寺駅北口よりぶんバス本多ルート「本多公民館」下車

*駐車場25台(公民館と共通)


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おはなしグループ 「でんでんだいこ」

おはなしの会「でんでんだいこ」にお邪魔してきました

おはなしグループ紹介の第2弾です。

もとまち図書館 毎月第3水曜 15:30~16:00

で行われている、おはなしの会「でんでんだいこ」さんに伺いました。

大型絵本「どうぞのいす」

 

Q1. いつから活動されていますか?活動を始めたきっかけは?
15年前からです。「でんでんだいこ」は、現代のテレビなどの影響を強く受けて育つ子どもたちに、まわりの大人たちが生の声で日本や外国の昔話などを語り伝え、おはなしの楽しさを味わうことで、それが読書のきっかけになれば、と思い作った会です。
図書館でのおはなし会を担当してからは、10年です。こちらでは、「語り」以外のことが中心になることが多いですが、小さな子どもたちとふれあうことで学ぶことも多く、楽しんでいます。

*「語り」とは、読み聞かせではなく、「昔話を覚えて語ること」です。欧米でいう「ストーリーテリング」のことを意味しています。

 

Q2. 図書館以外の活動はありますか?
読書週間などに授業の中で、「語り」をしています。年間で、市内の小学校8校、中学校1校、幼稚園や学童保育所に出向き、「おはなしの出前」の活動は153クラスという実績があります。五小さんと、九小さんには毎学期、特に九小さんの1、2年生のクラスには毎月でした。

左から恵良さん、奥津さん

Q3. 子育て中の親御さんにおススメの本はありますか?

「うれしいさん かなしいさん」
(作・絵:松岡享子  東京こども図書館)
お話がかわいくて、しかけが面白い本です。

「タンゲくん」(作:片山健 福音館書店)
「わにわにのおふろ」(作:小風さち 福音館書店)
「もりのおふろ」(作:西村敏雄 福音館書店)
「どろんここぶた」(作:アーノルド・ローベル、訳:岸田衿子 文化出版局)

 

Q4. おはなし会に行ったことがない方へメッセージ、またみなさんの活動に参加したいと考えている方へメッセージをお願いします。
もとまち図書館と共催で、毎年秋に子どものためのおはなし会「ろうそくつけて、おはなしの世界へ」を開いています。お子さまはもちろん、大人の方も大歓迎です。

また、「語り」の講座も企画しています。おはなしを覚えるときは大変かもしれませんが、子どもたちが一生懸命聞いてくれて、おはなしの世界へ一緒に行けたときの喜びは大きいです。
メンバーは20人いますが、実動は14~15人で、読書週間のときは、てんてこまいしています。興味のある方は、毎月第一月曜の午前中に、もとまち公民館で定例会をしていますので、見学にいらしてください(休日などの関係で変更になることがあります)。お待ちしています。

 

でんでんだいこスタッフさんのぶんハピ

左から恵良さん、奥津さん

•恵良さん(国分寺歴 37年)

「自然が多くて落ち着いた町であるところ」

•奥津さん(国分寺歴 15年)

「子どもと一緒におはなしをしている時」

 

<取材日のプログラム>

手遊び 「どんぐりころちゃん」

語り 「人参さんとごぼうさんと大根さんのはなし」

パネルシアター 「くまさんくまさん なにみているの」

大型絵本 「どうぞのいす」(作:香山美子、絵:柿本幸造)

わらべうた 「こんこんこやまのこうさぎは」

 

お二方の語りかけで、おはなしの世界にどんどん引き込まれていく感覚になりました。読む方がおはなしをご自身に浸透させてから聞かせてくれたからなのでしょう。「語り」というスタイル を取り入れたおはなし会は、とても貴重な場だと思います。お子さまにはもちろん、親御さん方にも是非おすすめしたいです。

 

取材:ぶんハピリポーター

 

 

施設情報

もとまち図書館

TEL:042-325-4222
FAX:042-327-9413

住所:国分寺市東元町2-3-13

「でんでんだいこ」のおはなし会
開催日時:毎月第3水曜 15:30~16:00

アクセス:JR・西武鉄道国分寺駅南口から徒歩15分

府中駅行きバス「東元町」下車 徒歩5分

ぶんバス東元町ルート「元町駐在所」下車徒歩4分

*駐車場 5台(公民館と共通)


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第2回 松田節子さん 主婦 

「ぶんハピねっと」が注目する、国分寺の「あの人」にインタビューします

「ひと」の第2回目は、市内で東元町文庫を仲間と運営している松田節子さん。「市民のための図書館づくりの会」(前代表)や「教育を考える会」を立ち上げ、その活動は30年以上、現在の国分寺市の教育を市民の立場で支えてきた松田さんにお話を伺いました。

松田節子さんのプロフィール

東京都中央区生まれ。都内で中学の英語教諭を5年勤めたのち退職。2人のお子さん、お孫さんがいる。1973年に家庭文庫を始め、現在も平安神社内の自治会公会堂で「東元町文庫」の運営に参加。語りの市民グループ「でんでんだいこ」のメンバーとして市内の小学校へ語りや読み聞かせの出前授業に参加。今回で5回目になる3人の語り手がお国言葉で語る「べっぴん三(さん)の会」※の企画、運営に関わる。

「教育を考える会」会員。「市民のための図書館づくりの会」前代表。

※「べっぴん三(さん)の会」語り手は赤羽目喜美子南部弁)、藤巻愛子甲州弁、宮川ひろ上州弁。国分寺在住の児童文学作家さんの3人。国分寺市民他13人のスタッフで運営している。

 

 

読書の楽しさを伝えるため家庭文庫を開く

―子どものころからよく本を読んでいらしたのですか?

 松田さん(以下、敬称略) 実は、私は子どものころ、それほど本を読んでいなかったんです。高校生時代もひたすら受験勉強をしていました。ただ、夫は私と違って受験勉強は全くしないで本ばっかり読んで育った人で。結婚してから、夫と私との教養のギャップに気づいて愕然としました。

 ―小さい頃から読書家というイメージですが意外ですね。

松田  よくそう言われます。(笑)夫を見ていて「子どもから学生時代に本を読む習慣をつけることが大切」と思ったんです。それと長女が生まれたときに『くろうまブランンキー』(伊東三郎/著、堀内誠一/イラスト、福音館書店)という絵本を元同僚から頂いて、その本にもすごく感動しました。ちょうど新しい子どもの本がどんどん出ている時期でとても魅力的でした。

 ―実際に文庫を始められたきっかけを教えていただけますか?

松田 今から40年くらい前ですが、国分寺第1小学校でPTAの先輩が学校の先生と一緒に月1回「読書会」を始めたんです。私もその活動に参加していました。この頃「日本親子読書センター」※の集会を知って友人6、7人で参加しました。集会参加後、いろいろと刺激を受けて「私たちも文庫を開きたいね」となって、1973年のクリスマスに自宅で文庫活動を始めました。

※「日本親子読書センター」…元小学校教諭、故斉藤尚吾氏他が1970年代に設立。毎夏全国集会を開催、日本中に文庫活動を広める。現在代表は関谷康子さん。夏休みに1泊2日で親子がそれぞれ読書に楽しむプログラム「夏のつどい」などを企画、運営している。

 ―自宅の家庭文庫から現在の場所に移られたんですか?

松田 そうなんです。文庫を始めたら家のダイニングに子どもがぎっしり入ってきて、もうすごい状態だったんですよ。夏は暑くて大変でした。それで、読書会を一緒にやっていた友人のお父さまが自治会長さんだったので、公会堂の一部屋に文庫の本をおかせてもらえることになって、現在の場所で「東元町文庫」を始めました。今でも、自治会の援助を受けています。

東元町文庫がある平安神社

―文庫の本はどのように集められたんですか?

松田 自宅で文庫を始めた時に図書館から100冊まで団体貸出しで借りられるサービスがあり、当時は唯一の恋ケ窪図書館間から届けてもらっていました。現在は、ほとんどが助成金を頂いて購入した本です。

―何名で運営されているのですか?

松田 現在のスタッフは10名です(数十年前は30名の時も)。スタッフは、みんなお子さんが文庫育ちの人が多いです。お子さんが赤ちゃんのときから文庫に通っていたスタッフもいます。私より若いスタッフの活躍に目を見張ります。

―文庫に来る子どもたちは小学生が多いですか?

東元町文庫で熱心にお話を聞く子どもたち

松田 かつては小学生が多かったのですが、最近はお母さんと一緒に来る幼稚園児など小さいお子さんが多いですね。文庫が始まる前は凄く賑やかなんですが、本読みが始まるとみんなしっかり聞いて感動する時があります。文庫で工作をするんですが、小学生はどんどん自分でやれますが、小さいお子さんが出来ないところはお母さんが一生懸命作っていたりして、若いお母さんたちがすごく熱心で、お母さん同士のいい交流の場みたいです。

文庫活動から地域活動へ

文庫活動を始められた当初、恋ケ窪図書館以外に図書館はあったんですか?

松田 本多公民館に図書室がありましたけど、いわゆる図書館は恋ケ窪図書館だけでしたね。図書館は恋ヶ窪、光、もとまちの順で出来ました。それから本多公民館が改築されて、現在のように図書館と公民館が立派になりました。そして最後が並木です。並木が出来るまでは大変でした。公民館は、目的のある人が行くでしょ。図書館はふらっと行けるところ。その時の図書館界のキャッチフレーズが「買い物かごを下げて図書館へ」だったんですよ。で、本当は図書館を1階に作りたかったんです。

―そういえば、市内の図書館で2階にあるのは並木だけですね。

松田 結局図書館が2階になってしまいましたが、あそこになるまでには、すごい熱気ある集会を開いたりね。その当時は、我が家で「どういう風にしよう」と集まって相談したり、集会には市内の公民館関係者のほとんどの人が参加していましたね。

―国分寺の図書館のほとんどすべてに関わっていらっしゃったんですね?

 松田 そうですね。「図書館づくりの会」を作ったのは、もとまち図書館をつくるもっと前。恋ヶ窪図書館をつくるときから図書館職員と連携をしながら色々と話し合ったりしていました。本多公民館で地方自治講座と言うのがあって、この講座では「自分たちの手で何かアクションをしなければ何も起きない」という事を学びました。もとまち地区に図書館と公民館がないので、文庫を始めて数年経って、「やっぱり家の近くに図書館・公民館がほしい」と、本多公民館に出張講座を自治会の公会堂で開いてもらって、「南部地区図書館・公民館作りの会」を作りました。『公民館を作ろう』という会を作って、図書館と公民館を建てる時に設計段階から、「市民も参加できる建設検討委員会を作ってほしい」という陳情書を市に出しました。これは、東村山市をお手本にしました。東村山は図書館を作るときに市民もすごく勉強して建設に際して市民の意見を入れてもらい、館長も日野の図書館長を市民が引っ張ってきたんですよ。

30年間発行している「みに・ひろば」

―自分の地域を豊かにするのは自ら動かなくてはいけない」ということですね。松田さんは「図書館づくりの会」のほかに「教育を考える会」や「教育フォーラム」など市民として教育に関する活動にも参加されていますね。

 松田 もう亡くなられたんですが、東京大学の教授で国分寺7小のPTAやP連の会長をやっていらした持田栄一先生の教育講座が本多公民館であり、私は講座修了後にできた自主グループに参加していました。持田先生からは、ドイツの教育システムなど教育の大事なところを学びました。教育委員会が悪いって文句だけ言ってたって良くならないでしょ。それで、「教育を考える会」をつくって、教育委員会の傍聴を始めたんです。「みに・ひろば」という傍聴記録を仲間と30年間続けて出しています。

―その活動が「教育フォーラム」につながるんですね?

 松田 教育委員会を傍聴していて「教育に市民の意見を反映させたい」、「教育を市民の手に取り戻したい」と思ったんです。それで20年くらい前にP連(PTA連合会)を通じて市に「教育市民会議の開催」の陳情を出し、市議会で全員一致で議決されました。最初は行政が主導だったんですが、その時の指導室長に「私たちが関われるような教育市民会議をやってほしい」とお願いして、今のように分科会を作って集会を開く「教育フォーラム」が出来たんですよ。

―「教育フォーラム」での成果として何か具体的にありますか?

 松田 始めは「読書をひろめる」でしたが、数年前に「学校図書館の整備が大事だ」と取り組み、三鷹市・狛江市の司書教諭と司書さんや、学校図書館で有名な山形・鶴岡市の朝陽第一小学校の司書、五十嵐絹子さんを教育フォーラムにお呼びしたことがきっかけになり、それまで小学校では週3日、中学校では週1日しか司書が勤務していなかったのが、5年前から市内の全小学校に、3年前から全中学校に図書館司書を常駐させるということにつながりました。

地域のおはなしおばさんでいたい

―「実にいろいろな活動をされていますが、やはり松田さんの活動のベースになっているのは「本」や「お話」ですよね。

文庫での松田さん

 松田 そうですね。文庫の活動以外には、語りの市民グループ「でんでんだいこ」※に参加しています。2010年は小学校でお話の出前授業を100時間以上行いました。学校の授業だから20~30人の前で語れるでしょ。市の図書館の協力もあり、学校図書館でも読んだ本を並べてくれて、学校の司書さんとも相談しながら活動しています。
※「でんでんだいこ」は須藤 初枝さんが中心となる語りのグループ。現在、20人近くのメンバーで活動している。
―授業として子どもたちにお話を届けるというのは素敵ですね。

 松田 私は、語りや読み聞かせをするのは、耳を育てること、人と人とのコミュニケーションだと思うんです。これは、人間関係をつくっていく上ですごく大事なことだと思います。

―ところで、松田さんが今、一番関心のある事はなんですか?

 松田 今は、市の財政事情により図書館業務が民間委託になるかもしれないという問題ですね。なんとかこれを阻止したいと思っています。カウンター業務は、本を渡す仕事だから誰がやってもいいと思っている人が多いんです。でもカウンターの仕事は、本を渡しながら市民の利用状況や希望をキャッチする大事なところなのね。利用者が文句を言うのもカウンターでしょ。委託になると市民の要望をカウンターですぐ対応するという事が(契約上)難しくなるんです。だから直営がすごく大事なの。それと図書館は蔵書管理を長期的な視点で考えないといけないのね。それには職員が10年、20年、30年培ってきたことが大事なんですよ。

―委託契約だと3年や5年ですよね。

松田 そうなんです。10年以上はないんですね。だからこの問題にはもっとみなさんに関心を持ってもらえたらなと思っています。それともうひとつは、「語り」のこと。私は、市内に昔話を語れる人が10人なのか50人なのか100人いるのかで地域の文化度が違うと思うのね。今後、若いお母さんたちの語り手が増えて地域の文化度が上がっていって、子どもたちが「お袋の味みたいに昔話を聞いて育った」って言うようになるといいなって思います。それには語る人も、いい語りを聞かないと勉強にならない。それで市内在住の児童文学作家の宮川ひろさんにお願いして他の2名の語り手(都内在住)をお呼びしてお国言葉で語っていただく、「べっぴん三(さん)の会」を年に1回、開催しています。2011年で5回目、語り手と聞き手が一体となって毎回とってもいい雰囲気の語りの場になります。

―最後に松田さんの夢を教えていただけますか?

松田 私は、自分の足腰が動かなくなったら、家で“おはなしおばさん”をやれたらな〜って。それとお話を語れる人が、いっぱい増えるといいわね。お話を通して地域の人と親しい関係を多く築いて何かあった時に助け合えるそんな街にしたいって思います。

 

松田さんのぶんハピ 国分寺歴 45年

空に広がる夕焼け雲と市内の図書館

自宅から武蔵国分寺跡(西のほう)に向かってか、近くの植木畑の道で夕焼けが見える場所です。空が広がって見える場所に来ると雲の様子に見とれます。図書館はいつももっとゆっくり来たいなと思いながらあわただしく帰ります。図書館は一番ゆっくりしたい場所です。

インタビューを終えて

今回のインタビューで一番印象に残ったのは「地域をよくするには地域に住んでいる人、自らが動かなくてはいけない」ということ。読書の楽しさを子どもに伝えるために始めた松田さんの文庫活動が地域活動、教育フォーラムへと広がり、その成果を残している事はすばらしいです。行政だけにまかせるのではく、自分で必要だと思ったことは自ら動いて実現させてきた松田さんのパワーに脱帽。そして今、それを当たり前の事として享受していることに感謝です。あと数年で80歳を迎えられるとは思えない若々しさと、しゃきっとした江戸っ子の話しっぷりに力を頂きました。継続していくことの大切さも再確認。私たちも「国分寺に住む誰もがHAPPYに」を目標に活動を続けていきたいと思います!松田さん、インタビューにご協力いただきありがとうございました。

撮影協力:東元町文庫
開催日時 毎週水曜 14:30~16:00
場所  東元町一丁目自治会公会堂(平安神社内)

 取材:CHEERS