親子スペース麦


同じメンバーが揃う良さを実感
国分寺の老舗的会員制親子ひろば

「麦」のオープン時に窓にかけられる看板

恋ヶ窪公民館の向かいにあるペールグリーンの素敵なお家。週に3回OPENする「親子スペース麦」の看板を気になりながら結局素通りしていた私、もしかするとそんな方が他にもいるかもしれませんね。

親子スペース麦は、2014年で15年目を迎える国分寺の老舗的親子ひろばです。同じ保育園に勤めていた中野朋子さんと中川享子さんが保育園を辞めた後、お母さんたちによい保育とは何か、お子さんたちの年齢に合わせた遊びや遊具を提供して家庭でもよく遊べるようにしてあげたい、お母さんたちの悩みを聞いてリラックスさせてあげたいとの思いをもって、1999年に国分寺駅近くでお母さんと小さい子のための子育て支援スペース麦をOPENされました。その後、2003年にNPO法人家族子育て支援 親子スペース麦として法人化。そして2009年4月、中野さんのご自宅である現在の場所に移転しました。

この日は、みんなで粘土遊び

「麦の一番の良さは会員制なので、いつも同じメンバーが来るということ、そして子どもの育ちをみんなで一緒に見守っていくという安心感です」と中野さん。以前遊びに来ていたお子さんが中学生になってふらっと訪れることもあり、「麦」に通う子どもたちにとって、中野さんは“国分寺のおばあちゃん”のような存在です。

ここには月齢に合わせて子どもの成長を促す木のおもちゃや、中野さんたちが手作りしたおもちゃがたくさんあります。子どもの成長は早いので、家にあるものでさっさと作って遊ばせてあげることが大事とのこと。市販のおもちゃよりも手作りのおもちゃの方が良く遊んだりするそうです。

月齢に合わせたおもちゃがところ狭しとならぶ室内

中野さんは、カウンセリングの勉強もされているので、ちょっとした悩みの相談も麦の活動の中でできるとのこと。不安を抱くことの多い子育て中のお母さんたちにとっても頼りになります。またお子さんの幼稚園時代の仲間と運営する人形劇団「ぐーちょきぱー」のメンバーでもあります。

代表の中川さんは、親子関係、人と人とのコミュニケーション支援する親業訓練協会のシニアインストラクター。麦では月に2、3回会員向けのミニ親業講座を開催しています。その他麦では、季節に応じて親子で参加する造形あそびの時間(小麦粉ねんど、フェルトボール作り、モビール作り、にじみ絵)や麦カフェなどここを卒業したお母さんを中心に年に数回開催されています。

コルクおとしの材料は、 コルクとウェットティッシュケース

現在の麦のホームページも卒業されたお母さんが製作。子どもが大きくなった後も温かいつながりいっぱいの親子スペースです。

取材時は、4歳の娘と一緒だったのですが、麦のおもちゃに大興奮。可愛いドレスに着替えてごっこ遊びをしたり、ままごとセットでお料理の配膳をしたり。娘のあまりに楽しそうな様子に(残念ながら3歳を超えてしまい通えません)、もう一人産もうかしら、なんて本気で思うほどでした。実際にここがあったから安心して3人のお子さんを育てたというお母さんにも会いました。

 

 

中野さんのぶんハピ 国分寺歴 35年以上

副代表の中野朋子さん

国分寺に住む友人、仲間

あらゆるジャンルで活動している友人たちは、向いている方向が同じなので、みんなと会って話をすることが私のぶんハピです。

 

 

取材:ぶんハピリポーター

 

施設情報

NPO法人家族子育て支援「親子スペース麦」

TEL/FAX:042-328-3090

住所:国分寺市日吉町4-2-31

開催日時:毎週月・水・木
10:00-12:00(昼食持参の方は13:30頃までみんなで一緒に食べてもOK)

遊べる人:未就園のお子さん(お母さんも一緒)

入会金:2000円

月会費:3500円
※一才すぎのご兄弟が一緒の場合は+1000円

http://mugi.webcrow.jp/


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●チェックポイント
おむつがえ 

国分寺市スポーツセンター親子ひろば

部屋の入り口には目印の手作りの看板

利用者が運営に参加

父親の育児を応援する親子ひろば

スポーツセンター2階の和室にある親子ひろばは、2007年7月に市民グループ「コアラッコ」と国分寺市が共同運営でオープン。市内のほとんどの親子ひろばが午前中で終了する中、午後3時まで開いているため、子連れにはありがたい場所です。代表でありスタッフでもある山越邦夫さんの「お父さんが子育て参加を表現するチャンスの場として、土曜日にOPENすることで、お父さんが来やすい場所にしていきたい」という思いもあり、2011年3月から毎月第4土曜日にも運営しています。

「ここは、基本的にサロンなので、お母さんたちにゆっくりくつろいでもらい、来ている人同士でいろんな話をしながら、ストレスを発散したり、気の合う友達を見つける場所にしてもらえればと思っています」と山越さん。利用者のママに聞いてみると、「近所から来る常連さんが多く、顔見知りになりやすい。スタッフさんも毎回、ほぼ同じ人なので、とても話しやすい」とのことでした。

また、利用者の声から毎月のお誕生日会が始まったり、林野庁補助事業「木育寺子屋」※へ応募するきっかけになったそうで、そこからもアットホームさを感じました。お誕生日会を堤案したママは、今ではお誕生日会の運営を担当(2名)しているとのこと。利用者がひろばを利用するだけでなくどんどん運営に参加できるのは、スタッフ(市の臨時職員登録をしているコアラッコのメンバー2名とボランティア1名)とママたちとの関係の良さがあるからこそでしょう。スタッフ手作りのおもちゃや授乳用カーテンなどからも利用者への心遣いが感じられ、和やかな雰囲気がとても良かったです。

※「木育寺子屋」…国産材の利用推進のため「乳幼児が木の製品に触れる機会を子育てひろばなどで増やし、木材に対する親しみや木の文化への理解を深められるように」と始められた活動。応募の結果、コアラッコが採択されて木のおもちゃの補助を受け、土曜のみ、木のおもちゃをひろばで使用できるようになりました。

24畳の和室は親子でにぎやか

お誕生日会で記念撮影用の手作りパネル

コアラッコ代表の山越邦夫さん

山越さんのぶんハピ 国分寺歴 15年

活動を通じて人と知り合いつながれること

毎週水曜(11時~12時半)にスポーツセンターに来るパン屋さんやひろばに来る人と顔見知りになり、挨拶できる間柄になることが、ハッピーです。この活動が、ぼくの居場所づくりにもなっているような気がします。そして、このひろばに来ている人同士もつながっていくと、もっとハッピーです。

子連れのぶんハピポイント

第1水曜に手遊びとパネルシアター、第3水曜日にわらべうた。(ともに11:00~)。
毎月最終水曜にお誕生日会を行い、手がた・足がたカードを作ります。
(奇数月のお誕生会は11:00~、偶数月のお誕生会は14:00~、
時間が月によって違うのは、幼稚園児のいるママも参加できるようにとの配慮から)

第4土曜は、木のおもちゃで遊べたり、ママに連れられて一緒にくるパパの参加や、
パパが会社に出勤でパパと出かけられない母子、平日働くママが来たりします。

年に1回、市内の各親子ひろばがイベントを企画する「親子ひろばフェス・ウィーク」が
開催され、2011年で3回目。開催期間中は、午後にスポーツセンター2階の会議室で
ファミリーヨガや工作教室などを企画、開催しています。
「コアラッコ」のメンバー手作りのおもちゃは、布や紙などで作られている温かみのある物ばかりで、自宅で作るおもちゃとしても参考になります。

 

取材:ぶんハピリポーター

施設情報

国分寺スポーツセンター親子ひろば

TEL:042-322-1140 (本多児童館)
042-406-0839 (コアラッコ)

住所: 小平市上水本町6-22-1
スポーツセンター2F 和室
対象 0歳から就学まえのお子さんと保護者
(プレママ・プレパパも歓迎します)

活動日:毎週月(第3月曜を除く)と水曜 、第4土曜
(開いている日がわかる年間カレンダーをひろばで配布)

活動時間:10:00~15:00

お休み:スポーツセンターの休館日と年末年始、祝日

アクセス:
 JR国分寺駅北口からの場合
西武バス「武蔵野美術大学行き」に乗車し
「けやき公園前」で下車、徒歩1分。

 西武国分寺線恋ヶ窪駅から徒歩12分


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駐車場有 おむつがえ