まちのおやこテーブル

食を通して大人も子どもも一緒に作る
地域とつながるみんなの場所

週末の公園開催では子どもが好きな本をみんなに読む企画も みんな絵本に集中しています!

週末の公園開催では子どもが好きな本をみんなに読む企画も みんな絵本に集中しています!

ぶんハピネットのブログでは何度か開催のお知らせをしているイベント、まちのおやこテーブル。

「まちのおやこテーブル」(http://machinooyako.com/)代表で”呼びかけ人”のヨーコさんが他の“呼びかけ人”の皆さんと企画し、平日の夜に一緒にごはんを食べたり、週末に子どもと料理を作ったり、公園でピクニックをしたり……。

食を介したイベントは、回を重ねるたびに試行錯誤しながら場所や形のバリエーションを増やしてきました。

子どものいる人も いない人も みーんな「まちのおや」
この辺りに住む子どもたちは みーんな「まちのこども」

がコンセプト。子育て中の親子と、まちに暮らす人がつながるための場づくりをされています。

開催時のスケジュール、適度な時間で無理なく、というのが平日の夜にはありがたいですね。

開催時のスケジュール、適度な時間で無理なく、というのが平日の夜にはありがたいですね。

「まちのおやこテーブル」は、ヨーコさんの育休中の切実な想いからスタートしました。第一子を手探りで子育てをしながら都心での仕事も続け、必死に毎日をこなしてきたヨーコさん。二人目の妊娠が分かり、一人でもめいっぱいの毎日がどうなってしまうのかと不安になったといいます。とはいえ、人にアウトソースまでして子育てするのは違う。そう感じたヨーコさんは、仕事と子育て両方にポジティブに取り組むためにはどうしたらよいか、自分には何が必要かを考えました。

その結果、子どものいるこれからの生活の中で自分が求めるのは、「人との繋がり」だ、と実感。人と繋がることができ、自分らしくいられる時間と場所を探したものの、思い浮かべたようなものは見つからず、ならばつくってみよう!と思ったのが、そもそもの始まりだったといいます。

平日の夜は、子どもの相手をしながら夕食を用意し、食べ終えると片付け、お風呂……と、慌しく、ときには殺伐としてしまうこともあった、というヨーコさん。それならば平日の夜こそ、人と会って、話をしながらくつろいで食事ができるという形がいいのでは、と自然に「食」を中心に据えた形が見えてきたそうです。

ご飯を作る回の深津さんと子どもたち それぞれ出来ることで楽しく参加

ご飯を作る回の深津さんと子どもたち
それぞれ出来ることで楽しく参加

まちのおやこテーブルでは、参加者は「お客さま」ではなく、共に場をつくる仲間として位置づけられます。子どもたちも、お客さまではなく「まちのこども」として、場作りに参加し、できることをどんどんやる、というのがこの場の大事なポリシーです。

国際モンテッソーリ協会※の公認教師でもあり、「まちのおやこテーブル」の“呼びかけ人”でもある深津高子さんは、「子どもはできない、のではなく、段階によってできることが違う。その子どもの年齢、発達段階に沿って、できることをやってもらうことはできます」といいます。

子どもたちにとっては、お店のお皿を運ぶというのも貴重な体験。真剣です

子どもたちにとっては、お店のお皿を運ぶというのも貴重な体験。真剣です

実は取材の日の夜も、まちのおやこテーブル開催日。「お手伝いお願いしまーす!」の声に「はーい!」と元気な声が上がり、お皿の縁をお腹につけ、両手でしっかり持った子どもたちが配膳をしていました。

「いつも思うのは、モンテッソーリで言う『子どもの発達段階』を知っていればお母さんはもっと楽なのに、ということ」と深津さん。例えば、“この時期にはこれが気になり、乱されると怒る(秩序の敏感期)”、など、子どもの育ちには普遍的な法則があるといいます。そうしたことをあらかじめ知っていれば、もっと余裕をもって子育てができるとのこと。

「これは子育て中の母親だけの話しではなく、“まちのおや”みんなが知っておくべきことだと思います。大人がみな子どもの法則を知っていれば、温かく見守ることができますよね」

食後は子どもはキッズスペースで楽しみ、大人はおしゃべりで交流タイム

食後は子どもはキッズスペースで楽しみ、大人はおしゃべりで交流タイム

キッズスペースでは、参加する子どもの年齢に合わせて深津さんが用意した絵本や粘土、おもちゃが並べられています。初めはおずおずと集まってきた子どもたちも、あっという間にその場にひきつけられ、粘土や絵本に積極的に手を伸ばしていました。

以前のまちのおやこテーブルで、キッズスペースのおもちゃを大人が並べ、片づけまでやってやる様子を見て、深津さんはショックを受けたといいます。現在は、使いやすく片付けやすいようにおもちゃが用意されているので、全て子どもたち自身が出し、しまうことができます。
「このスペースで遊ぶ様子を見ているだけで、『うちの子ってこんなこともできるんだ!』と、発見することがたくさんありますよ」という深津さんの言葉に、ヨーコさんも深く頷いていました。

最後に、今後「まちのおやこテーブル」ではどのような展開を考えているのかをヨーコさんに聞いてみました。

「本当の『まちのおや、まちのこども』を作っていくことですね。母親もまちの中で『わたし』を大切に活動できるようにしていければ、もっといい。まちを基盤にした仕事も生み出していけたらよいな、とも考えています。そのためには、いまの活動だけではなく、あらたなプロジェクトを立ち上げることもあるかもしれません」
ヨーコさんの視線の先には、世代や性別を超えて、人と人とが地域でやさしく繋がるコミュニティの姿がありました。

※国際モンテッソーリ協会 http://www.geocities.jp/ami_tokyojp/ami.html

モンテッソーリ教育について
参考: http://ikihug.com/kenkyu/montessori/tokucho.html#top

 

ヨーコさんのぶんハピ 国分寺歴 4年

代表で呼びかけ人のヨーコさん

代表で呼びかけ人のヨーコさん

武蔵国分寺公園

武蔵国分寺公園で、ピクニックしながら青空を眺めているときが、最高にHAPPYです!

 

深津さんのぶんハピ 国分寺歴 7年

深津高子さん

深津高子さん

カフェスロー

やっぱり、カフェスローかな(深津さんは、カフェスローのオーナー、吉岡淳さんのパートナーでもいらっしゃいます)。特にお店に入って右奥の、この窓際の席が気に入っています。ギャラリーや自然育児の会のスタッフやカフェ併設の「こどもパン」の店長さんが出入りする姿も見えるので、ちょっと声をかけてお話ししたりできて、いいコミュニケーションの場です。

 

 

取材:ぶんハピリポーター

青木さん2

 

活動情報

まちおやこマークまちのおやこテーブル

※過去のイベントの様子や今後のイベントの開催場所、日程などについてはホームページやFacebookページなどでご確認ください。

ホームページ http://machinooyako.com/

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twitter ‎@machinooyako

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