加藤けんぴ店 ※2023年5月閉店

店主手作りのこだわり芋けんぴと
おにぎりとお総菜を小上がりで

赤い暖簾と加藤さんの友人が作った       「おにぎり」の旗が目印

国分寺駅から国分寺街道を下り、ちょうど一里塚あたりにある訪問介護ことりとねじまき雲の間に佇む加藤けんぴ店。

「生活の中にある身近なもの」を楽しんでもらいたい、と店主の加藤昌夫さん手作りの芋けんぴとおにぎりをメインに季節のお惣菜や温かいみそ汁も頂けます。

加藤さんは以前家具メーカーのデザイナーだったそう、人に接する機会が少なくもっと人と直接関われる仕事がしたい、と元々の料理好きが高じて飲食の世界へ。

居酒屋の頃からあった小上がりは店内の  イートインスペースに

代官山のおにぎり屋で働いていた頃、ふとスーパーで並んでいた芋けんぴを見て、「これなら自分でも作れるのでは?」というひらめきから芋けんぴの面白さと奥深さに興味を持ち、独学で芋けんぴ作りの研究を始めたという加藤さん。納得のいく芋けんぴを作るのは想像していたよりも簡単ではなくとても大変だったそうです。

はじめはリヤカーで芋けんぴを販売して開業資金を貯めたそうですが、そろそろどこかに店舗を持ちたいと思っていたところ、以前から知り合いだったねじまき雲の店主から、「隣の物件が空いているよ」と紹介してもらい、元々居酒屋だった現在の場所に店を構えることになったとのこと。

お店は、ほぼ以前のレイアウトのままだそうですが、お店の所々に元デザイナーだった加藤さんのテイストが散りばめられていて素敵な空間になっています。

商品ラベルは加藤さんが自身でデザインしたもの

芋けんぴで使うさつまいもは熊本と茨城の農家さんから仕入れ、種類によって切り方・サイズ・揚げ方など美味しく食べられる形を追求しているそう。

定番で販売されている「芋けんぴBLEND」は3種のさつまいもときび砂糖や黒砂糖など組み合わせの違いを楽しめる1袋。

季節の芋けんぴは4種類ほどで展開し、芋の種類が変わるタイミングで味も変えているので、訪れたときにどんな味があるかも楽しみの一つになりそう。

おにぎりのごはんは、いつもこの大きな羽釜で炊いているそう

夏から秋にかけてさつまいもがあまり出回らない時期は、芋けんぴの語源となったと言われている「けんぴ」という高知県のクッキーのような焼き菓子を再現したお菓子が並ぶそうです。

おにぎりは、羽釜で炊いたごはんをおひつに移して水分を調整するので冷めても美味しくたべられるのだそう。おにぎりに使うお米は、調布にある信頼できるお米屋さんから美味しいと教えてもらったお米を仕入れているとのことでした。

定番の梅や鮭、隠し味に手作りのらっきょうを刻んで入れたツナマヨ、季節の旬の野菜を使った限定のおにぎりなど常時7、8種類を販売しています。

小上がりでは一人用のお膳でお皿におにぎりをのせてもらえて、さらにお茶のサービスも

おにぎりの具材に国分寺産の野菜(こくベジ)を使ったり、ぶんぶんウォークやぎゃらりーウォークなど市内のイベントにも積極的に参加しているそう。

今後の展望をお伺いしたところ、芋けんぴの通販にも取り組みたいとのことでした。

テイクアウトで購入していくお子さん連れの方が多いそうですが、おにぎりとお惣菜、あったかい味噌汁を一緒に頼んで小上がりで食べるのもオススメです。

とても居心地が良く、心も身体もゆるめる時間を味わえ、おばあちゃんの家に来たような感覚になります。

 

加藤さんのぶんハピ  国分寺歴  1年半

店主の加藤昌夫さん

自然の中でのんびりすること

なかなか行けませんが、自然が好きなので武蔵国分寺公園など公園でのんびりするのが好きです。

 

取材:ぶんハピリポーター

 

 

 

お店情報

加藤けんぴ店

TEL:042-312-2370

住所:東京都国分寺市東元町2-18-16 吉野ビル103

営業時間:火曜~金曜/7:00~10:00 12:00~17:00

土曜・祝日/11:00~18:00

定休日:日曜・月曜

http://www.kato-kenpi.com/


緑のギャラリーうぉーく2017に”xChange”で参加します

『ベビーグッズと子ども服のxChange Vol.25』で参加します。

今年も、緑のギャラリーうぉーく2017が、5月20日(土)と21日(日)で開催されます。

 

ぶんハピねっとの『ベビーグッズと子ども服のxChange Vol25』

昨年OPENしたコミュニティカフェ「カフェといろいろびより」にて開催です。

目の前は公園♪開放的なカフェです

 

日時:5月20日(土)10:00〜15:00

会場:カフェといろいろびより

国分寺市南町1-14-7 プラウド国分寺1階

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『ベビーグッズと子ども服のxChange』

べビーグッズのxChangeは、皆さんの「不要になったけれど誰かに使ってほしいもの、誰かが使いたいと思えるもの」を持ってきてもらい、自分が「必要なもの、ほしいもの」とを物々交換する場です。

こども服(0〜約10歳)、ベビーカー、だっこひも、おもちゃ、絵本などできるだけ未使用の新品か状態の良い物をご持参ください。

シミがついた服などはご遠慮ください。

xChangeに持ってくる物がなくても、持って帰るだけでも大丈夫です。定期的に企画していますので、次回以降に何か不要なものがあればその時に持って来て頂いても、今回、持って帰った物を次回に持ってくるというのもOKです。

みんながHAPPYになるこの物々交換の優しく温かい循環が今後も継続していけるように、みなさんのお気持ちを寄付という形でお願いするため募金箱を設置します。

 

ぶんハピねっと5周年グッズと5周年を記念して作成した定価500円 オールカラー A5サイズ 40ページ『幼稚園ナビブック2017』、ともしび工房のクッキーも販売。

そのほか、「カフェといろいろびより」にて軽食とコーヒーなどのドリンク類も販売します。みなさんのお越しをお待ちしています!

お天気で、お散歩日和になりますように。

NAKAJIMA


古本 雲波

元図書館員のご夫婦の蔵書がスタート
親子で本との出会いが楽しめる場所

 

純文学、映画、サブカル、思想系……。多彩で深い品ぞろえに惹かれ、以前から何度も足を運んでいた、雲波。実は子どもの本も壁いっぱいにあり、親子で行っても楽しめるお店なのです。
子どもが立ち読みを止めないので焦っていたら、「いいのよ」と椅子を持ってきてくださり、古本屋さんに勝手に抱いていた敷居がとても低くなりました。

店主の佐藤勝彦さん、奥様の石川七重さんにお話を伺いました。

 

~お店のオープンはいつですか?

2014年9月5日です。

青が目に鮮やかな看板

~お店の名前の由来?

由来の元となったものは、3つあります。

①中国の詩の一節、「雨過天晴雲破処」(青磁の色を、雨が降った後の雲の隙間に見える空の色にたとえたもの)から。店名なので「破」は「波」にしました。

②ロアルド・ダールの「チョコレート工場の秘密」に出てくる、“ウンパ・ルンパ”の響きから。

窓辺にはウォンカチョコレートのトラックが

 

 

 

③寺田寅彦の随筆にある「雲のようにまた波のように」という一節から。

※寺田寅彦随筆集 第一巻(岩波文庫)

 

~お店を始めたきっかけは?

2人とも図書館員をしていたものですから、本を読んだり、買ったりするのが趣味で、どんどん増えっていって。定年退職後、実家をリフォームし、たまり過ぎた蔵書を並べるところから始まって今の形になっていきました。(佐藤さん)

絵本と児童書も、棚にびっしり

「現在ではお客様からの買い取り商品も店に並びますが、わりときれいな本が多いと思いますよ。自分が1-2度読んだだけですから(笑)」

「基本的には自分が好きな作家や分野が多いですが、お客さんの動きを見ながら出したり引っ込めたりと、中身を変えています。いろいろな本があるので、自分の好みから一歩踏み出して本と出会ってほしいと思います」(佐藤さん)

「児童図書を専門としていたので、子どもの本が自ずと増えました。子どもが自分のお小遣いでも買えるように、と思って値段を安くしたら、大人買いされちゃったことも(笑) 図書館的表現でいうと、いわゆる909(日本十進分類法の「児童文学研究」)の辺りをぜひ読んでもらいたいと思って置いています。なかなか動きませんが」(石川さん)

「いい本には言葉の重みがあるから、古くてもごみにするのではなく、少しでも多くの人に手に取ってもらいたいと思っています。子どもには『どんな本が好き?』と聞きながら、一緒に探すこともできますよ」(石川さん)

 

〜おすすめの本は?

森忠明「君はサヨナラ族か」(佐藤さん)

『いるいるおばけがすんでいる』は『かいじゅうたちのいるところ』の旧訳版で稀少本です

M.センダック「いるいるおばけがすんでいる

(※「かいじゅうたちのいるところ」として知られる、センダックの作品“Where The Wild Things Are” 。現在の冨山房の前に、ウエザヒル出版から出ていたバージョンです。) 「ざんぶりこっこがいっしゅうかん ざんぶりこっこがいちねんかん」といった七五調のリズムが楽しく、読み聞かせでは子どもたちも喜びます。(石川さん)

ご夫婦の本に対する愛情を隅々に感じることができました。セレクトも、稀少であることや専門的であることを誇るのではなく、「多くの人に良い本をお勧めしたい」という想いが一貫していて、図書館員だったからこその視点だと思いました。

ネット販売などはやっておらず、HPやブログなども開いていないので、お店に来て直接手に取ってもらう形で今後もやっていく、とのこと。

石川さんは、児童図書館研究会の会員でもあります

書棚の一部に車輪がついていて、「これは、棚を移動してスペースを作り、イベントなどもできるということ?」と前からチェックしていたリポーター。これについて尋ねると、「はじめはそんなことも考えたんだけど、本を全部出さないと重くて動かなくて」と笑う佐藤さん。当面イベントなどの予定はないということです。石川さんの児童文学のお話しや、佐藤さんの文学愛好話なども聞く機会があったらいいなあ、と勝手に夢想してしまいました。

 

 

佐藤さんのぶんハピ  国分寺歴  63年

空の広がりとさくらの季節の国分寺尼寺跡

湧水から北に山を登っていって、都立公園に出たときの空の広がりが良い。また、

桜の季節の国分寺尼寺跡あたりもいいですよ。

 

※この取材の後、佐藤さんが急逝され、お店はしばらくお休みされていました。今年に入り、開店日などを変更する形で再開されましたので、石川さんのご了承を得てこちらのインタビューを掲載させていただくことにいたしました。

 

取材:ぶんハピリポーター

 

 

 

お店情報

古本 雲波

TEL:042-321-2258

住所:東京都国分寺市本多1-1-17

(国分寺駅北口から徒歩7分 国分寺街道「国分寺七小入口」信号脇)

営業時間:12:30〜19:00

定休日:毎週 火・水・木曜日(祝日の場合は開店)

夏休み/冬休み(店頭に貼りだされます)